社会保険への加入、86%が自身にとって「良いこと」

 エン・ジャパンが発表した「社会保険の適用拡大に関する調査」結果(有効回答数3256人)によると、2022年10月から社会保険への加入が義務付けられる従業員の対象範囲拡大の認知は、54%が「知っている」(「詳細まで知っている」43%、「なんとなく知っている」11%)と回答、半数以上に認知されることが分かった。また、2024年10月に更に社会保険の加入条件が拡大されることの認知は、39%が「知っている」と回答した。

 社会保険への加入は自分にとって良いことか、迷惑なことかについては、86%が「良い」(「良い」46%、「どちらかと言えば良い」40%)、15%が「迷惑」(「どちらかと言えば迷惑」12%、「迷惑」3%)と回答。社会保険への加入について「(+どちらかといえば)良い」と回答した人が社会保険への加入で期待すること(複数回答)は、上位が「将来受け取る年金の増額」(69%)、「傷病手当金・出産手当などの給付」(65%)だった。

 一方「迷惑」と回答した人に理由を聞くと、「扶養内で働きたい」や「手取り給与が減ってしまう」といった声が挙がった。「扶養」関連では、「扶養内で働ける求人が少なくなる恐れがあるため」(20代女性)や、「主人の扶養内で働いているほうがメリットが多いため」(40代女性)など、また、「手取り給与」関連では、「引かれる額が大きく、手取り給与が少なくなり生活が困窮している」(30代女性)などの声が寄せられた。

 現在の働き方を10月以降も継続した場合、今回の社会保険の適用拡大による自身への影響は、9%が「新たに社会保険の加入対象者になる」、36%が「影響はない(すでに社会保険の加入対象)」、20%が「影響はない(適用拡大後も加入対象外)」と回答。また「新たに社会保険の加入対象者になる」人のうち、2022年10月からは社会保険に「加入予定」は41%、「適用外になるように働き方や職場を変える予定」は14%だった。

 2022年10月から新たに社会保険に加入予定者が、社会保険の適用拡大をきっかけに働き方で変えたこと・今後変えようと思っていること(複数回答)については、「勤務時間」が49%で最も多く、次いで、「勤務日数」(36%)、「時給/給与」(26%)、「雇用形態」(21%)、「勤務先」(21%)などが続いた。

 同調査結果は

https://corp.en-japan.com/newsrelease/2022/30837.html