7月の「生活自由度」、60点台を3ヵ月連続で維持

 博報堂生活総研は、新型コロナウイルス感染症流行の昨今の生活者意識や行動について、首都圏・名古屋圏・阪神圏の20~69歳の男女1500名を対象に「新型コロナウイルスに関する生活者調査」を実施。調査結果によると、感染拡大以前の普段の状態を100点とすると、現在の「生活自由度」が何点くらいかを聞いたところ、7月は62.6点で、6月から0.9ポイント減少したものの、60点台を3ヵ月連続で維持。前年同月比では6.8ポイント増。

 6月の新規感染者数は月初から減少傾向を続け、感染の沈静化傾向を受けて、インバウンドの受け入れ再開や、旅行費用を支援する「県民割」の地域拡大方針が発表されるなど、政府も社会活動の活性化に動き始めた。ところが6月末になると感染者数は下げ止まり、増加に転じた。記録的に短い6月中の梅雨明けと猛暑、及び物価高の報道に加え、再びコロナ感染の拡大の兆しが見え始めた段階での調査だ。

 【不安度】は、前月と比べて大きな変化はみられない。前月比較で増加したのは、「経済の停滞」(75.8%、2.5ポイント増)、減少したのは「自分や家族の健康」(58.8%、2.4ポイント減)といった程度。前年同月比較では、「行政の対応」(68.3%、8.4ポイント減)、「自分や家族の健康」(7.9ポイント減)が大きく減少した。【行動の抑制度】も前月と比べて大きな変化はみられず、「旅行・レジャー」(60.3%、3.3ポイント減)が目立つ程度。

 【行動の抑制度】の前年同月比較では、「体験型エンタメ(ライブ・観劇・映画鑑賞)」(54.5%、24.4ポイント減)、「旅行・レジャー」(60.3%、24.2ポイント減)を始め、すべての項目で10ポイント以上減少した。【行動の実施度】では、感染リスクを意識した行動が前月から減少。前月比較では、「人が密集しない屋外でのレジャー」(38.8%、5.2ポイント減)、「インターネット通販や出前の利用」(34.7%、4.4ポイント減)の減少が目立つ。

 前年同月比較では、「家の中でできる娯楽」(52.6%、17.7ポイント減)を始め、5ポイント以上減少している項目が多くみられる。また、収束後に取り組むと思う行動[予想]では、[実態]より[予想]が高いのが、「自分で料理する」([実態]49.1%、[予想]57.8%、+8.7ポイント)、「投資や資産運用」(同26.3%、34.1%、+7.8ポイント)、「SNSの閲覧・投稿」(同39.6%、47.1%、+7.5ポイント)などとなっている。

 同調査結果は↓

https://seikatsusoken.jp/wp/wp-content/uploads/2022/07/corona-release2207.pdf