10月の「生活自由度」は62.6点、2ヵ月連続で上昇

 博報堂生活総研は、新型コロナウイルス感染症流行の昨今の生活者意識や行動について、首都圏・名古屋圏・阪神圏の20~69歳の男女1500名を対象に「新型コロナウイルスに関する生活者調査」を実施。調査結果によると、感染拡大以前の普段の状態を100点とすると、現在の「生活自由度」が何点くらいかを聞いたところ、10月は62.6点で、先月から2.4ポイント増となり、2ヵ月連続で上昇。前年同月比では5.4ポイント増となった。

 全国の感染者数は8月下旬に減少に転じ、9月に入っても減少が続いた。9月初旬には週平均で1日あたり10万人超だった感染者数が、調査直前の10月初旬には4万人をきるところまで減少。9月20日にはオミクロン株に対応したワクチン接種の開始、9月26日からは全国でり患者の全数把握の簡略化も決定、インバウンドの解禁・緩和の議論も進められるなど、社会活動を推進する様々な施策が打ち始められている中での調査だ。

 【不安度】は、前月と比べて増加した項目が多い。前月比較では、「経済の停滞」(75.5%、3.7ポイント増)、「海外の情勢」(70.9%、3.0ポイント増)、「行政の対応」(69.8%、2.7ポイント増)が増加。前年同月比較では、増加では「海外の情勢」(70.9%、13.4ポイント増)、減少では「人づきあいの変化」(38.1%、6.1ポイント減)などが目立つ。「海外の情勢」では、ロシアのウクライナ侵攻の影響が考えられる。

 【行動の抑制度】は前月と比べて全項目で減少。前月比較では、「不要不急の買い物」(48.5%、8.8ポイント減)、「不要不急の外出」(53.8%、7.8ポイント減)、「旅行・レジャー」(58.5%、6.0ポイント減)が5ポイント以上減少。前年同月比較では、「外食」(50.9%、27.5ポイント減)を始め、多くの項目が20ポイント以上減少。【行動の実施度】では、感染リスクを回避する行動が前月から減少している。

 前月比較では、「家の中でできる娯楽」(51.7%、4.8ポイント減)などが減少。前年同月比較では、「家の中でできる娯楽」(18.1ポイント減)、「インターネット通販や出前の利用」(35.6%、10.9ポイント減)などが大きく減少している。また、収束後に取り組むと思う行動[予想]では、[実態]より[予想]が高いのが、「投資や資産運用」([実態]27.7%、[予想]37.0%、+9.3ポイント)、「自分で料理する」(+9.0ポイント)などとなっている。

 同調査結果は

https://seikatsusoken.jp/wp/wp-content/uploads/2022/10/corona-release2210.pdf