8月の生活自由度58.5点、4ヵ月ぶり50点台に低下

 博報堂生活総研は、新型コロナウイルス感染症流行の昨今の生活者意識や行動について、首都圏・名古屋圏・阪神圏の20~69歳の男女1500名を対象に「新型コロナウイルスに関する生活者調査」を実施。調査結果によると、感染拡大以前の普段の状態を100点とすると、現在の「生活自由度」が何点くらいかを聞いたところ、8月は58.5点で、6月から4.2ポイント減少となり、4ヵ月ぶりに50点台に低下した。前年同月比では3.8ポイント増。

 6月末から増加に転じた新規感染者数は7月も急増し続け、月末には1日あたり全国で20万人超を記録。調査直前の8月2日時点には全国で26万人超と最多更新。全国の各自治体でも過去最多更新の報道が続き、年明けの第6波をはるかに上回る「第7波」に見舞われた。重症者数や死者数も絶対数が増加し、医療ひっ迫を招く事態となり、全国の自宅療養者数も過去最多を更新。どこまで感染者数が増加するのかが見通せない中での調査だ。

 【不安度】は、前月と比べて「自分や家族の健康」(66.1%、7.3ポイント増)が大きく増加。前月比較では、上記に次いで「人づきあいの変化」(39.6%、2.9ポイント増)が増加している。減少したのは「経済の停滞」(73.5%、2.3ポイント減)など。前年同月比較では、多くの項目が減少。「情報の不足や不確かさ」(57.9%、7.8ポイント減)、「行政の対応」(69.5%、7.6ポイント減)が目立った。

 【行動の抑制度】は前月と比べて全項目で増加。前月比較では、「不要不急の外出」(66.5%、9.1ポイント増)、「外食」(61.5%、8.8ポイント増)など5ポイント以上増加した項目が目立つ。【行動の実施度】では、感染リスクを意識した行動が前月から増加。前月比較では、「テレワーク」(有職者のみ、30.1%、6.7ポイント増)、「家の中でできる娯楽用」(58.9%、6.3ポイント増)など、インドア型の行動の増加が目立つ。

 前年同月比較では、「家の中でできる娯楽」(58.9%、6.3ポイント減)が大きく減少している。また、収束後に取り組むと思う行動[予想]では、[実態]より[予想]が高いのが、「投資や資産運用」([実態]26.8%、[予想]36.6%、+9.8ポイント)、「家の環境充実(通信環境整備や家電購入など)」(同29.2%、同37.9%、+8.7ポイント)、「SNSの閲覧・投稿」(同40.0%、48.3%、+8.3ポイント)などとなっている。

 同調査結果は

https://seikatsusoken.jp/wp/wp-content/uploads/2022/08/corona-release2208.pdf