新入社員の理想の上司、「キカキン」と「水卜麻美」

 産業能率大学総合研究所が2022年度に就職した新入社員を対象に実施した毎年恒例の「新入社員の理想の上司調査」結果(有効回答数242人)によると、同年度の新入社員の理想の男性上司の1位は、初のトップ10入りにして1070万人の登録者がいるユーチューバーの「ヒカキン」、また、理想の女性上司の1位にはアナウンサーの「水卜麻美」が2年連続通算4度目のトップ、8年連続ランクインとなった。(敬称略=以下同)

 同総研では、この理想の上司を1993年から調査しており、さらに1998年からは男性上司と女性上司を分けて実施し、今年度で25回目となる。「ヒカキン」を選んだ理由は「優しそう」との回答が一番多く、「器が大きい」、「包容力がありそう」など、「水卜麻美」を選んだ理由は「優しそう」に続き、「常に仕事のことを考えて行動しているから」、「的確にアドバイスをくれそう」などが挙げられた。

 理想の男性上司の2位は「イチロー」が2年連続15回目のランクイン。選出理由は、「結果を出し、努力をしてきたから説得力がある」や「圧倒的な頼りがいと考え方の柔軟性」など。3位はメジャーリーガーの「大谷翔平」が初ランクイン。選んだ理由は、「結果を残している」や「行動や考え方の全てを学びたい」など。4位は芸人の「ノブ(千鳥)」が2年連続2回目、5位は俳優の「ムロツヨシ」が2年連続5回目のランクインとなった。

 一方、理想の女性上司の2位は俳優の「天海祐希」が17年連続ランクイン。選出理由は、「リーダーシップ、発信力、行動力、知性に富んでいる」、「面白くしてくれそう」、「親身になって教えてくれそう」など。3位は俳優の「長澤まさみ」が初ランクイン。「優しく話を聞いてくれて的確なアドバイスをくれそう」などが選出理由。4位は俳優の「本田翼」、5位はタレントの「田中みな実」がともに初ランクインした。

 今年度、初めてトップ10入りしたのは、男性上司では、ヒカキンのほか、「大谷翔平」(3位)、俳優の「小栗旬」(6位)、ビッグボスこと「新庄剛志」(7位)、9位に俳優の「鈴木亮平」とクイズプレーヤーの「伊沢拓司」の6人。一方、女性上司では、「長澤まさみ」(3位)、「本田翼」(4位)、「田中みな実」(5位)、卓球選手の「石川佳純」(6位)、そして俳優の「有村架純」(8位)の5人で、例年になく新しい顔ぶれが多くなった。

 同調査結果は↓https://www.hj.sanno.ac.jp/cp/research-report/pdf/20220519-01/best-manager2022.pdf