3月の「生活自由度」は57.1点~先月からほぼ横ばい

 博報堂生活総合研究所は、新型コロナの感染が流行している昨今の生活者意識や行動について、首都圏・名古屋圏・阪神圏の20~69歳の男女1500名を対象に「新型コロナウイルスに関する生活者調査」を実施。調査結果によると、感染拡大以前の普段の状態を100点としたとき、現在の状況下における「生活自由度」が何点くらいかを聞いたところ、3月は57.1点で、2月から0.3ポイント減とほぼ横ばい、前年同月比では0.4ポイント上回った。

 2月初めに34県が対象だった「まん延防止等重点措置」は、中旬に山口県など一部で解除されたものの、首都圏・関西圏・中京圏を含む各都道府県では2度延長され3月21日まで継続。2月5日に1日10万人を超えた新規感染者数は、2月下旬に緩やかに減少を始めるも、3回目のワクチン接種率は2月末で対象者の約2割にとどまり、高齢者を中心に死者数も増加傾向をみせ、また、月末にはロシアのウクライナ侵攻が始まった中での調査だ。

 【不安度】は、多くの項目で前月より増加。前月と比べて「海外の情勢」(79.9%、14.0ポイント増)が突出して増加。「情報の不足や不確かさ」(63.3%、3.4ポイント増)が続き、それ以外は微増した項目が多い。前年同月比較でも、「海外の情勢」(79.9%、15.2ポイント増)が突出して増加。ロシアによるウクライナ侵攻が影響していると考えらえる。【行動の抑制度】はすべての項目で減少した。

 【行動の抑制度】は、「不要不急の外出」(74.3%、5.3ポイント減)、「交友・交際」(73.7%、4.8ポイント減)など。前年同月比較でも、すべての項目で5ポイント以上減少。「不要不急の買い物」(67.0%、8.2ポイント減)、「不要不急の外出」(74.3%、7.8ポイント減)など。【行動の実施度】では大きな増減は見られない。増加では「お店・団体の支援」(20.5%、2.6ポイント増)、減少では「十分な運動・栄養・睡眠」(72.8%、3.8ポイント減)などだ。

 収束後に取り組むと思う行動[予想]は、[実態]より[予想]が高いのが、「投資や資産運用」([実態]28.7%、[予想]38.1%、+9.4ポイント)、「人が密集しない屋外でのレジャー」(同43.9%、52.5%、+8.6ポイント)、「十分な運動・栄養・睡眠」(同72.8%、81.3%、+8.5ポイント)などだった。

 同調査結果は↓

https://seikatsusoken.jp/wp/wp-content/uploads/2022/03/corona-release2203.pdf