子供の名前、男の子『蓮』、女の子『紬』がトップ!

 明治安田生命がこのほど発表した「2021年生まれの子供の名前調査」結果によると、男の子の名前は、「蓮」くんが2年ぶり7回目のトップとなった。植物の「蓮(はす)」は、仏教の象徴的な花で日本らしさを連想する植物であるとともに、泥の中で力強く根を張るその特徴から、 大地に根ざす力強いイメージがある。「蓮(はす)」の植物の最大の特徴は、「連なってたくさんの実をつける」こと。

 「蓮」くんは、東日本大震災の年(2011年)にも1位を獲得している。2位には、「明るい光(陽)」、「空高くはばたく(翔)」を連想させる「陽翔」くん、3位には広大な海や空のように「さわやかで清々しい」、「美しく壮大な自然」を連想させる「蒼」くん、「社交的でグローバルな雰囲気」を連想させる「湊」くんが根強い人気で上位にランクイン。以下、「樹」くん、「朝陽」くん、「大和」くん、「悠真」くんと続く。

 女の子の名前は、「紬」ちゃんが調査開始以来初の1位を獲得した。昨年1位の「陽葵」ちゃんと異なり、読み方が限定(当調査では概ね「ツムギ」ちゃん)されるなか、1位に輝いた理由は、コロナ禍ならではの時代背景が影響したのかもしれない。「紬」の名付けの由来となる絹織物は、糸を掛け合わせて大変な手間と時間をかけて丹念に作られることから「つなぐ」、「根気強さ」、「丈夫さ」などを連想させる。

 ほかにも、「紬」を使用した名前の表記として、「紬希」ちゃんが今回8位(前回86位)に大幅ランクアップした。2位には「明るい光(陽)」、「芯の強さやたくましさ(葵)」などのイメージがあり、かわいらしさと美しさを連想させる「陽葵」ちゃん、3位には「凛とした」、「凛々しい」に加え、逆境を乗り切る 「たくましさ」を連想させる「凛」ちゃんが昨年同様、上位にランクインした。

 男の子の名前に使用される漢字トップ3は、昨年2位の「翔」が初のトップに輝き、2位は昨年1位の「斗」、3位は昨年4位の「大」という結果になった。トップの「翔」を使った名前は、多い順に「陽翔」くん(2位)、「大翔」くん(15位)、「悠翔」くん(17位)など、ベスト100に17種類がランクイン。使用した名前の種類でみてみると、1位の「翔」が173種類、2位の「斗」が176種類、3位の「大」が147種類の組み合わせがあった。

 女の子の名前に多く使用される漢字トップ3は、1位が「花」、2位が「菜」、3位が「愛」と、昨年調査から順位変動はなく、トップ25の入替わりも「羽」(22位)のみとなった。また、4位の「莉」、5位の「奈」を加えたトップ5は、2010年の調査開始以来、12年連続で トップ10入りする人気の漢字。その共通点は、母音(ア・イ・ウ・エ・オ)の「ア」、「イ」にあり、「ア」は「明るさ」、「イ」は「賢さ」を連想させるイメージだ。

 同調査結果は↓

https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2021/pdf/20211129_01.pdf