面接はオンラインより対面の方が有利?メリットは?

 パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」が、正社員として働く22歳~59歳までのビジネスパーソン1万5000人及び採用業務担当者1836人を対象に実施した「Web面接の実態調査」結果によると、求職者のWeb面接に対するイメージについて、「面接形式を選べるとしたらどちらを選ぶか」という問いでは、「どちらでもよい」が40.4%と一番多い結果となった。

 「doda エージェントサービス」で取り扱った求人の集計では、「Web面接可」の求人割合は、2020年8月時点の 38.4%から 2021年7月には63.8%と、直近1年間で約1.7倍に増加している。多くの企業がオンラインでの面接を取り入れ、定着してきているのと同様に、求職者もWeb面接に対する抵抗感はないことがうかがえる。一方で、対面を選ぶ人の割合は39.3%に対し、Web面接は20.3%で、対面を選ぶ人のほうが多い結果となった。

 Web面接を希望する理由(複数回答)では、「交通費がかからない」(68.7%)、「スケジュールが調整しやすい」(68.6%)、「地方からでも参加しやすい」(35.5%)などが上位に挙げられた。実際にWeb面接を経験したことがある転職希望者が、Web面接の良かった点(複数回答)でも、「交通費がかからない」(63.2%)が最も多く、次いで「スケジュール調整がしやすい」(56.3%)という結果となった。

 一方で企業の採用担当者が感じているWeb面接のメリット(複数回答)では、最も多く挙げられたのは「感染症対策になる」(72.5%)、という回答。次いで、「地方在住者など転職希望者の間口を拡大できる」(70.0%)、「日程調整がしやすい」(67.8%)が続いた。そのほか、フリーコメントでは、オンラインでの仕事スキルや、ITリテラシーをある程度把握できる、といったWeb面接でしか把握できない利点として挙げる意見も見られた。

 デメリットと感じる点としては、求職者が感じていることと同様に、表情などが読み取りづらいことなどが挙げられている。これに対して、ほとんどの企業が意思疎通を円滑に図るための工夫をしていると回答。「周囲の音が入らない環境の確保」など通信環境に関することから、「選考中の話すスピードや声の大きさ」など、コミュニケーションに関することまで、企業側もこの課題を解決すべく、対策をしていることも分かった。

 同調査結果は↓

https://doda.jp/guide/ranking/098.html