「ビール」と「ビール風アルコール飲料」の購入数量

 残暑が厳しくなってきたが、ビールなどの酒がいっそう美味しく感じられる時期ではないだろうか。そこで、総務省統計局が発表した家計ミニトピックスは、「ビール」と「発泡酒・ビール風アルコール飲料」の購入数量について、二人以上の世帯の結果を分析している。1世帯当たりの年間購入数量を年別(2010年~2019年)にみると、「発泡酒・ビール風アルコール飲料」(27.15リットル)が「ビール」(19.42リットル)を上回っている。

 1世帯当たりの月別購入数量(2017年~2019年平均)をみると、「ビール」及び「発泡酒・ビール風アルコール飲料」は、夏場に多く消費されている。特に「ビール」は、7月(2.28リットル)、8月(222.34リットル)及び12月(2.40リットル)の購入数量が多くなっており、これは自家消費だけでなくお中元やお歳暮のための購入などが増えるためとみられている。

 最後に、世帯主の年齢階級別1世帯当たり年間購入数量(2017年~2019年平均)をみると、「ビール」は70歳以上を除き、世帯主の年齢階級が高くなるにつれ、購入数量が多くなっている。一方、「発泡酒・ビール風アルコール飲料」は、40歳代で購入数量が33.08リットルで最も多く、年齢階級が高くなるにつれ少なくなっており、70歳以上では「ビール」(20.45リットル)とほぼ同じ20.10リットルとなっている。