会社員の約8割がテレワークにメリットを実感!

 マンパワーグループがオフィスワーカーとして働く20代~50代の正社員男女400名を対象に実施した「テレワークで感じたメリット・デメリットについての調査」結果によると、実際にテレワークを行ってみた印象は、全体の約8割が「メリットを感じた」(「メリットばかり感じた」13.3%、「メリットの方が大きかった」35.0%、「ややメリットがあった」31.0%)と回答していることから、社員の反応は良いことがわかった。

 メリットについては、通勤時間の削減により、通勤のストレスや感染リスクもなくなり、かつ、自由な時間ができたという声が多くあった。睡眠、家族との時間、自分の時間や家事の時間などができたメリットを感じた人のなかには、「家事の苦労を知り、協力の必要性を感じた」(男性・49歳)、「忙しさを理由に自己啓発に後ろ向きだったが、webセミナーなどを受講するようになった」(男性・53歳)などの声もあった。

 一方、デメリットについては、コミュニケーションが取りにくく、会社のツールや機器を使用できないことで、逆に効率が下がったという声が多くあった。また、家で働くことに慣れていないオフィスワーカーにとって、仕事とプライベートとの境界線が引けないデメリットがあるようだ。スイッチオンオフの切替えなど、働く側の意識を変える必要がありそうなことがうかがえる。

 ストレスが増えた点(複数回答)のトップ3は、「仕事上のコミュニケーション」(32.5%)、「社内の情報の共有やマネジメント」(32.0%)、「テレワークではできない仕事とのバランス」(31.0%)となり、4位の「仕事の効率・スピード」(30.8%)も約3割を占めている。社内での情報共有やコミュニケーションなど、同僚や上司との連携がうまくいかず、ストレスを実感しているようだ。

 一方、ストレスが減った点(複数回答)のトップは「時間の制約や拘束」(57.5%)で、6割近くの回答率となっていた。通勤の必要がないため、時間の融通が利くようになったことは、大きなメリットのようです。2位は「体調管理・体力維持」(34.3%)となっているが、こちらも通勤時間がなくなったことで、睡眠や運動、リフレッシュできる自分の時間が増加したことが影響しているといえる。

 テレワークにおける環境面の整備は、「十分整っていると感じた」(15.3%)、「整っていると感じた」(55.8%)との回答が全体の約7割を占めた。また、今後、新型コロナに関係なく、テレワークを用いた業務は通常業務の一部として「可能だと思う」(84.0%)と回答が8割超を占めている。ただ、そのうち約5割は「一部が改善されれば可能だと思う」(49.8%)と回答しているため、まだまだ仕組みや環境面における改善が必要といえそうだ。

 同調査結果は↓

https://www.manpowergroup.jp/client/jinji/surveydata/20200817.html