テレワークの認知度は81%も実際の利用経験は17%

 エン・ジャパンが、運営する「エン転職」上でユーザーを対象に実施した「テレワーク実態調査」結果(有効回答数1万3358人)によると、テレワークという働き方の認知度は、「言葉も意味も知っている」は81%と、昨年(30%)から2.7倍に大幅に増加したことが分かった。現在勤務する会社にテレワーク制度が「ある」との回答は28%。そのうち65%が「新型コロナウイルス対策として導入された」と回答した。

 テレワークの制度を使って働いた経験の有無は、17%が「ある」と回答。昨年(3%)より14ポイント増加。テレワークの制度の利用経験者がテレワークという働き方を選んだ理由(複数回答)は、「コロナウイルス感染拡大など、非常事態だった」が67%と最多。2019年の結果(13%)と比べると、新型コロナウイルスの影響が大きいことが分かる。次いで、「会社からの指示があった」(52%)、「通勤ストレスがないから」(49%)が続く。

 テレワーク制度の利用経験者が、テレワークで働く前に抱いていた不安(複数回答)は、「会社にいる時と同じ成果を出せるか」(45%)、「仕事とプライベートをハッキリ分けられるのか」(43%)、「同僚や上司と顔を合わせて意思疎通できない」(34%)がトップ3。年代別にみると、20代は「同僚や上司と顔を合わせて意思疎通できない」(46%)、30代は「仕事とプライベートをハッキリ分けられるのか」(46%)が他の年代より多く回答された。

 テレワークの制度の利用経験者のテレワークの満足度については、6割が「満足」(「とても満足」25%、「やや満足」36%)と回答した。今後、テレワークで働きたいと思うか(利用経験者は引き続き働きたいと思うか)と尋ねたところと、テレワークで働いたことがある経験者は68%、テレワークで働いたことがない未経験者も58%と、半数以上が「働きたい」と回答している。

 テレワークで働きたいと思うと回答した理由(複数回答)は、「通勤ストレスがなくなる」が84%と圧倒的に多く、次いで、「予期せぬ災害など、非常時にも業務を行なえる」(42%)、「業務に集中できて生産性が上がる」(40%)、「人間関係のストレスがなくなる」(36%)などが続いた。現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響でテレワークの利用者が多いと思われるが、感染終息後のテレワークという働き方の選択が注目される。

 同調査結果は↓

https://corp.en-japan.com/newsrelease/2020/22788.html