テクノロジーで人々の睡眠課題を解決するSleepTech(スリープテック)事業を展開するニューロスペースが、都内日勤企業のビジネスパーソンを対象に実施した「企業の睡眠負債実態調査」結果(有効回答数504人)によると、睡眠に対する満足度は、「全く満足していない」(14%)「あまり満足していない」(60%)と、合計74%のビジネスパーソンが睡眠に満足していないことが明らかになった。
理想とする睡眠時間は平均7.37時間だが、実際の睡眠時間は平均6.18時間とマイナス1.2時間の差が生じていた。ビジネスパーソンは十分な睡眠が取れておらず、睡眠負債が溜まっている状態にある。睡眠を妨げる原因(複数回答)は、1位「仕事による帰宅の遅さ」(33%)、2位「ベッドでのスマホ」(21%)、3位「通勤時間」(18%)と、仕事による影響が大きいことが分かった。
仕事中の眠気を約8割が感じており、うち約3割が、週3回以上~毎日と頻繁に感じている。13~15時の時間帯だけでなく、午前中や15時以降も眠気を感じている。また、眠気による仕事への影響として、約6割が「業務効率の低下」を挙げている。仮眠をとることの可否については、「とることは不可能」(47%)と約半数が回答。眠気の解消に有効である仮眠について、まだ企業では導入が進んでいない実態が明らかになった。
睡眠課題別をみると、「熟睡困難(たくさん寝たはずなのに、疲れが取れずだるく感じる)」(49%)、「慢性睡眠不足(就寝時、意識を失うようにあっという間に寝てしまう)」(46%)、「起床困難(起床時、眠気がありスッキリ起きることが難しい)」(43%)が日勤のビジネスパーソンの三大睡眠課題であることが判明。課題1位の熟睡困難(男性44%、女性55%)、課題3位の起床困難(男性36%、女性51%)ともに、女性の課題割合が上回っている。
睡眠の質に影響する生活習慣割合のトップ3は、「寝る前の明るい光」(83%)、「休日の寝だめ」(65%)、「ベッドでのスマホ」(55%)が挙げられた。トップ3のいずれの習慣においても、女性の割合が男性を上回っており、睡眠の質の低下につながっていることがわかる。特に休日の寝だめの割合は男性59%に対し、女性は74%と、寝だめによるリズムの乱れが、女性の課題割合が大きい起床困難等の睡眠課題につながっていると推察される。
同調査結果は↓