「今年に入って、月給が上がった」正社員は46%

 エン・ジャパンが、運営する総合求人・転職支援サービス『エン転職』上で、企業の正社員を対象に実施した「月給に関するアンケート調査」結果(有効回答数8349人)によると、「今年に入って、月給は上がったか(月給=残業代を除いた、月の給与の支給額)」と質問したところ、46%の正社員が「上がった」と回答した。上がった理由(複数回答)については、最も多かったのは「定期昇給」(60%)だった。

 安倍政権が5年連続で要請している「ベースアップ」で月給が上がった正社員は、全回答者8349名中884名の23%だったが、昨年(17%)に比べ5ポイント増加している。上昇額は、「1001~3000円」(29%)が最多、次いで「3001~5000円」(20%)、「1万1円~」(19%)、「5001円~1万円」(16%)、「~1000円」(15%)。そのほか、「昇格・昇進」で月給が上がった正社員が15%いた。

 ベースアップで月給が上がった正社員が在籍する企業を業種別にみると、今年ベースアップで月給が上がった正社員全体の平均値の11%よりも実施率が高い業種は、「サービス(飲食・人材・教育など)」(17%)、「メーカー(機械・電気・電子など)」(14%)、「コンサルティング・士業」(13%)、「メーカー(素材・食品・医薬品など)」(12%)だった。企業規模では、「1001名~」(14%)と規模が大きいほうが実施率が高いようだ。

 今年に入ってから月給が上がったことによりモチベーションが「上がった」との回答は22%、「上がらない」が46%、「どちらとも言えない」が33%という結果になった。モチベーションが上がらない、どちらとも言えないと回答した理由については、第1位は「元々の月給に満足をしていないため」(56%)、第2位は「昇給額が少なかったため」(38%)、「月給に重きを置いていないため」(10%)となった。

 一方、モチベーションが上がったと回答した理由では、第1位は「自分が使えるお金が増えたため」(50%)、第2位は「会社から評価されていると感じたため」(46%)だった。自由回答では、「上司から『あなたに期待しているから昇格させる』と言ってもらえた」(25歳女性)や、「リーダー職になり、2万円ほど一気にベースアップになり、会社から必要とされている感覚が強く持てるようになった」(26歳女性)といった声が寄せられている。

 同調査結果は↓
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2018/14289.html