帝国データバンクがこのほど発表した「国内主要109行の預金・貸出金等実態調査」結果によると、2020年9月末の国内主要109行の預金は、846兆7341億6800 万円となり、2019年9月末(771兆8480億5700万円)と比べ、74兆8861億1100万円増加(前年比9.7%増)した。大手銀行(同11.0%増)、地方銀行(同8.1%増)、第二地方銀行(同7.8%増)の3業態すべてで増加した。
業態別に増減の内訳をみると、大手銀行(増加7行、減少ゼロ行)、地方銀行(増加64行、減少ゼロ行)、第二地方銀行(増加38行、減少ゼロ行)となり、109行中109行の全てで増加した。また、109行が2020年9月中間期(半年間)に預金者へ支払った預金利息は、2509億8100万円となり、2019年9月中間期(7682億8600万円)と比べ、5173億500万円減少(前年同期比67.3%減)した。
2020年9月末の国内主要109行の貸出金は、570兆3878億5200万円となり、2019年9月末と比べ、30兆7079億3100万円増加(前年比5.7%増)。大手銀行(同5.7%増)、地方銀行(同5.4%増)、第二地方銀行(同6.9%増)の3業態全てで増加。大手銀行が増加6行、減少1行、地方銀行が増加62行、減2行、第二地方銀行が増加37行、減少1行となり、109行中105行(構成比96.3%)で増加した。
2020年9月中間期の国内主要109行の収支(貸出金利息(収入)-預金利息(支出)=本業利ざや)は、2兆7406億4500万円となり、2019年9月中間期と比べ、1015億2600万円の減少(前年同期比3.6%減)。業態別の増減の内訳は、大手銀行が増加1行、減少6行、地方銀行が増加30行、減少34行、第二地方銀行が増加23行、減少15行となり、109行中55行(構成比50.5%)で減少した。
地方銀行、第二地方銀行の計102行について、本店所在地(都道府県別)の地域別(9地域)にみると、2019年9月中間期と比べ、全ての地域で預金・貸出金ともに増加した。預金の増加率上位は、「北海道」(11.0%増)、「四国」(9.0%増)、「九州」(8.9%増)。貸出金の増加率上位も「北海道」(8.2%増)、「四国」・「九州」(各7.8%増)となった。一方、預金利息と貸出金利息は、全ての地域で減少した。
同調査結果は↓