ソニー生命保険が全国の20歳~59歳の男女を対象に実施した「47都道府県別生活意識調査」(有効回答数4700人(各都道府県100人))は、様々な角度から47都道府県の県民性を探るという試みだったが、特に「マネータイプ」の部分は興味深い結果となった。「自分は『倹約家』だと思う」で1位の福島県は、「マネーの知識が豊富(2位)」、「家計管理が得意(1位)」、「貯蓄上手(1位)」とも自認する割合がかなり高い結果となった。
さぞかしお金を使わない県民性かと思いきや、1ヵ月のお小遣い額は東京都、静岡県に次いで3位につけるなど、なかなかにお金を使っている。自分は倹約家だと思うでは、1位の「福島県」(71.0%)に次いで2位「埼玉県」(69.0%)、3位「愛媛県」(63.0%)となった。一方で、「自分は『浪費家』だと思う」では、1位「徳島県」(38.0%)、2位「滋賀県」(37.0%)、3位「岩手県」(36.0%)となった。
また、グルメについてのランキングをみると、「食べ物の美味しさ自慢」では、1位「高知県」(62.0%)、2位「石川県」(60.0%)、3位「山形県」(59.0%)となった。さらに、「お酒の美味しさ自慢」では、1位「新潟県」(48.0%)、2位「山形県」・「高知県」(同率40.0%)となった。新潟県は2016年の調査から4回連続の1位となっており、“酒どころ”を自負している県民が多いようだ。
「名産品の多さ自慢」では、1位「北海道」・「鹿児島県」(同率25.0%)、3位「長崎県」(24.0%)。乳製品や海産物、農産物が豊富な北海道と、さつまいも、焼酎などの産地として知られる鹿児島県が同率で1位となった。「歴史的・文化的な名所の多さ自慢」では、1位「京都府」(54.0%)、2位「奈良県」(49.0%)、3位「長崎県」(38.0%)となり、文化財に指定される神社仏閣など、貴重な建造物が多い京都府がトップだった。
「自県のライバルだと思う都道府県」では、最も多く挙げられたのは「東京都」(5.0%)で、次いで「大阪府」(4.0%)、「北海道」(3.6%)が続いた。東京都をライバル視している都道府県をみると、「神奈川県」(60.0%)が最も高く、次いで「大阪府」(43.0%)。ライバル視している理由は、「同じ都会だから」(神奈川県・30代女性)、「大阪より大きい都市だから」(大阪府・50代男性)などの回答があり、同じ大都市として気になる人が多い。
そのほか、「東京のベッドタウン」としての埼玉県と千葉県、「名前が似ていて間違えられがち」な鳥取県と島根県、「富士山はどちらから見たほうが綺麗か」で対立する静岡県と山梨県など、よく知られるライバル関係が数値上に現れる結果となっている。ただ、大阪が最もライバル視しているのがお隣の古都・京都ではなく東京だった(東京43%、京都17%)、という点は興味深いところ。
同調査結果は↓