新生銀行が発表した「2022年会社員の小遣い調査」結果(有効回答数2712人)によると、男性会社員の月額平均小遣い額は3万8642円と前年比▲68円の微減となった。近年の男性会社員の小遣い額の推移は増加と減少を繰り返し、金額で大きな変化は見られない。この1年間の小遣い額の変化では、「アップした」が6.5%(昨年は6.4%)、「ダウンした」が9.3%(同13.3%)と、ダウンした会社員の割合が昨年よりも少ない結果となった。
一方、女性会社員の小遣い額は、昨年より▲1120円減少し、3万3278円となった。昨年までは2019年から3年連続で増加していたが、最も少ない2019年(3万3269円)に次ぐ金額となった。年代別では、50代で増加したものの、30代・40代で減少した。また、男性会社員の配偶者(パートナー)の小遣い額は、昨年より▲5593円減少し、2万2318円。年代別では、40代が2万7271円と最も高い金額となっている。
男性会社員の1日の昼食代は、昨年の649円から▲26円減少し、623円となったが、2010年以降で2番目に高い水準。年代別にみると、20代で727円と最も高くなっている。女性会社員の1日の昼食代は、昨年の590円から66円増加し、656円となった。3年連続の増加となり、2016年以来の600円を超える高水準となった。他方、男性・女性会社員ともに持参弁当の割合が最も高く、男性で33.9%, 女性52.0%を占める結果となった。
男性会社員の1回あたりの外での飲み代は5395円、1回あたりの飲み代と1ヵ月の平均飲み回数から算出した1ヵ月の飲み代は前年比▲1734円と大幅に減少し、1万1495円となった。女性会社員の1回の外での飲み代は4464円、1ヵ月の飲み代は前年比▲1278円減少の8429円と大幅な減少に転じた。新型コロナウイルスの影響のためか、男性・女性ともに外で飲む回数は前年と同水準だったものの、自宅で飲む回数が増える結果も見えた。
なお、新型コロナウイルスの影響により「職場で働き方に変化があった」と回答する割合は、昨年は男性会社員、女性会社員ともに約半数を占めたが、今回は男性・女性ともに約7ポイント減少し、働き方の変化が定着してきた様子もうかがえる。働き方改革の内容は、「テレワークで働くようになった」、「残業が減った」が上位となり、首都圏居住者や従業員規模が大きい会社に勤める会社員ほど、それらのスコアが高くなる傾向が見られた。
同調査結果は↓
https://www.shinseibank.com/corporate/news/pdf/pdf2022/220627_OkozukaiSurvey_j.pdf