東商、中小企業の人手不足は7割近くで過去最大

 東京商工会議所が9月28日に発表した「人手不足の状況及び多様な人材の活躍等に関する調査」結果(有効回答数3120社)によると、人手不足の状況は、「人手不足」との回答が7割近く(68.0%)で、2015年の調査実施以降、最大となった。うち6割以上が「非常に深刻(人手不足を理由とした廃業等、今後の事業継続に不安)」(6.9%)または「深刻(事業運営に支障)」(57.2%)と回答している。

 業種別にみると、人手が「不足している」との回答は、「介護・看護業」(86.0%)、「建設業」(82.3%)、「宿泊・飲食業」(79.4%)で約8割となり、最も低い「製造業」でも6割近い(58.8%)。「非常に深刻」と「深刻」の合計割合は、「介護・看護業」(88.4%)、「宿泊・飲食業」(82.7%)で高い。2024年問題を抱える「運輸業」(75.0%)、「建設業」(65.6%)でも7割前後と高い割合となった。

 女性のキャリアアップ支援は、「必要性を感じている」との回答が8割強(84.3%)に達するものの、うち6割弱が「十分取り組めていない」と回答。最も注力すべき対象・取組みは、「若手の正規女性職員の能力・意欲向上」(28.3%)が企業規模を問わず最多。規模の小さい企業においては、「中堅の正規女性社員のリーダーシップ」(5人以下:21.7%)、「非正規女性社員の正社員化」(5人以下:10.1%)が、比較的高い傾向にある。

 仕事と育児の両立推進については、「必要性を感じている」との回答が8割強(84.1%)に達するが、うち約半数が「十分取り組めていない」と回答。両立推進に取り組む上での課題(複数回答)は、「人手不足のため、子育て中の社員の仕事のカバーが難しい」が44.2%で最も多く、次いで「専門的・属人的な業務が多く、子育て中の社員の仕事のカバーが難しい」(37.5%)が挙げられた後、「特に課題はない」(23.6%)が続いた。

 男性育休の直近1年間の取得状況は、取得率「0割」(取得者なし)が全体の約4割(37.5%)を占めた。「対象者がいる」企業だけでみると、政府目標の「5割以上」取得とする企業は全体の1割台後半(17.2%)にとどまり、取得率「0割」(取得者なし)が6割を超える(63.2%)。取得日数は、「1ヵ月未満」が全体の73.8%と7割を超える。「1ヵ月以上3ヵ月未満」は15.2%、「3ヵ月以上」は9.1%に過ぎない。

 同調査結果は

https://www.tokyo-cci.or.jp/page.jsp?id=1201013