外食で「昼飲みをしていた/している」人は39.8%

 新型コロナウイルス感染症がはやる以前から、定年退職者の増加等を背景に注目されていた「昼飲み」だが、ホットペッパーグルメ外食総研が、首都圏・関西圏・東海圏に住む20~69歳の男女を対象に実施した「『昼飲み』についての調査」結果(有効回答数9561人)によると、外食で「昼飲みをしていた/している」人の割合は、全体では39.8%となった。性年代別では、60代男性が最も割合が高く、50.0%だった。

 外食での昼の「本格的な飲酒」の場合、平日の昼間の実施率はコロナ禍前が17.8%、コロナ禍中が13.9%、コロナ禍後の現在が16.3%。休日の昼間では、コロナ禍前が27.6%、コロナ禍中が20.7%、コロナ禍後の現在が24.9%となった。平日、休日とも、コロナ禍中は実施率が下がっていたが、現在は「昼飲み」においてもコロナ禍前に近く回復してきていることが分かった。

 「昼飲み」でこれまでに「利用したことがあるお店」(複数回答)は、「和食料理店」(38.6%)、「中華料理店」(36.4%)、「レストラン、食堂、ダイニング、洋食店」(34.9%)の順で、今後「利用したいお店」(同)は、「和食料理店」(34.8%)、「居酒屋」(32.8%)、「中華料理店」(31.3%)となっている。これまでに「利用したことがあるお店」では飲酒主体業態ではなく、食事主体業態がトップ3を占めている。

 よく飲むお酒(複数回答)のトップ3は、昼夜とも、1位は「ビール」(夜70.8%、昼68.2%)、2位「ワイン」(夜32.3%、昼25.3%)、3位「酎ハイ」(夜32.1%、昼22.2%)だった。一方、4位以下の順位は昼夜で必ずしも一致せず、特に「日本酒」(夜25.9%、昼9.3%)や「焼酎」(夜17.9%、昼6.5%)では、昼夜で割合の差が大きい。性年代別では、40~60 代男性では「ビール」の割合が、昼夜ともに他の性年代に比べて高かった。

 今後、外食で「昼飲みをしたい」と回答した割合は35.7%と、世の中の3分の1強の人は今後の「昼飲み」について、意向があることが分かった。性年代別で積極的なのは、60代男性(42.1%)と30代男性(42.0%)だった。今後、外食で「昼飲み」をしたい理由(複数回答)は、トップ3が「リラックスできる、気分転換になる」(51.4%)、「お酒を飲むことが好き」(35.9%)、「昼のほうが贅沢感、非日常感がある」(31.2%)となった。

 同調査結果は

https://www.hotpepper.jp/ggs/research/article/column/20230824