11月の「生活自由度」は62.9点、3ヵ月連続で上昇

 博報堂生活総研は、新型コロナウイルス感染症流行の昨今の生活者意識や行動について、首都圏・名古屋圏・阪神圏の20~69歳の男女1500名を対象に「新型コロナウイルスに関する生活者調査」を実施。調査結果によると、感染拡大以前の普段の状態を100点とすると、現在の「生活自由度」が何点くらいかを聞いたところ、11月は62.9点で、先月から0.3ポイントの微増で、3ヵ月連続で上昇。前年同月比では0.9ポイント増となった。

 全国の感染者数は低下を続け、10月上旬には1週間平均で1日3万人を切るまでに減少。それと呼応する形で水際対策の緩和や「全国旅行支援」の実施、また生後6ヵ月~4歳の子どもへのワクチン乳幼児接種開始など、社会活動推進に様々な施策が進められた。一方、冬場に向けてインフルとのダブル流行を警戒する専門家の動きが報じられる中、感染者数は徐々に増加し始め、11月初旬には、1週間平均で1日5万人超となる状況での調査だ。

 【不安度】は、前月と比べて微増した項目が多い。前月比較では、「情報の不足や不確かさ」(60.7%、2.6ポイント増)、「行政の対応」(71.7%、1.9ポイント増)、「経済の停滞」(77.3%、1.8ポイント増)などが微増。前年同月比較では、増加した項目が多く、「海外の情勢」(72.4%、12.6ポイント増)、「行政の対応」(71.7%、6.4ポイント増)などが目立っている。

 【行動の抑制度】は前月と比べて全項目で減少。前月比較では、「体験型エンタメ」(49.2%、4.9ポイント減)、「人とのボディタッチ」(62.7%、3.4ポイント減)、「旅行・レジャー」(55.5%、3.0ポイント減)が目立つ。前年同月比較では、体験型エンタメ」(49.2%、20.9ポイント減)、「旅行・レジャー」(55.5%、20.4ポイント減)を始め、全項目が10ポイント以上減少。【行動の実施度】では、感染リスクを回避する行動が前月から減少している。

 前月比較では、「人が密集しない屋外でのレジャー」(40.0%、3.4ポイント減)などが減少。前年同月比較では、「家の中でできる娯楽」(48.9%、14.2ポイント減)などが減少している。また、収束後に取り組むと思う行動[予想]では、[実態]より[予想]が高いのが、「投資や資産運用」([実態]26.5%、[予想]38.3%、+11.8ポイント)、「自分で料理する」(同51.7%、同61.0%、+9.3ポイント)などとなっている。

 同調査結果は

https://seikatsusoken.jp/wp/wp-content/uploads/2022/11/corona-release2211.pdf