7月バイト平均時給1126円、東海・関西で最高更新

 リクルートのジョブズリサーチセンターが発表した「アルバイト・パート募集時平均時給調査」結果によると、三大都市圏の7月の平均時給は、前年同月比は13円増加(+1.2%)、前月比では1円減少の1126円となった。エリア別でみると、「首都圏」が前年同月比7円増加、前月比は4円減少の1171円、「東海」は同14円増加、同1円増加の1037円、「関西」は同15円増加、同3円増加の1099円だった。東海と関西で過去最高額を更新している。

 職種別でみると、前年同月比では、「営業系」(1294円、+5.6%)、「フード系」(1062円、+4.4%)、「製造・物流・清掃系」(1134円、+3.2%)、「事務系」(1247円、+1.5%)、「販売・サービス系」(1085円、+0.8%)と、「専門職系」(1306円、-0.6%)を除く5職種でプラス。前月比では、「営業系」(+0.5%)、「フード系」(+0.3%)、「事務系」(+0.2%)、「製造・物流・清掃系」(+0.1%)などの5職種でプラスとなった。

 フード系は4ヵ月連続で過去最高額を更新した。新型コロナウイルス感染症第7波の影響は多少あるものの、採用意欲は回復傾向が続いているようだ。一方で、従業員やその家族の感染で急な欠員が発生した、時短営業で減らした夜間スタッフが戻ってこない、採用を控えていたため繁忙期までに育成が間に合わない、といった課題も聞かれる。また、製造・物流・清掃系は、昨年12月の1137円に次ぐ過去2番目の額となった。

 首都圏エリアの平均時給は、前年同月比では7円増加、前月比は4円減少の1171円。職種別でみると、前年同月比では、「営業系」(1338円、+9.3%)、「フード系」(1104円、+4.3%)、「製造・物流・清掃系」(1176円、+3.2%)、「事務系」(1296円、+1.0%)、「専門職系」(1348円、+0.1%)などの全ての職種でプラス。前月比では、「フード系」(+0.2%)、「製造・物流・清掃系」(+0.1%)の2職種のみでプラスとなった。

 東海エリアの平均時給は、前年同月比では14円増加、前月比は1円増加の1037円。職種別でみると、前年同月比では、「フード系」(1000円、+2.9%)、「事務系」(1067円、+2.8%)、「製造・物流・清掃系」(1050円、+2.2%)、「販売・サービス系」(1024円、+1.0%)、「営業系」(1087円、+0.7%)の5職種でプラス。前月比では、「営業系」(+1.4%)、「販売・サービス系」(+0.8%)、「事務系」(+0.5%)などの4職種でプラスとなった。

 関西エリアの平均時給は、前年同月比では15円増加、前月比は3円増加の1099円。職種別でみると、前年同月比では、「フード系」(1026円、+3.7%)、「製造・物流・清掃系」(1112円、+3.4%)、「事務系」(1241円、+2.9%)、「販売・サービス系」(1071円、+1.5%)、「営業系」(1341円、+1.4%)の5職種でプラス。前月比では、「営業系」(+3.2%)、「事務系」(+0.6%)、「製造・物流・清掃系」(+0.5%)などの4職種でプラスとなった。

 同平均時給調査結果は↓

https://jbrc.recruit.co.jp/data/pdf/202207_AP_ver2.pdf