「スタートアップ企業へ転職したい」ミドル世代が76%

 スタートアップ企業は、革新的なビジネスを短期間で急激に成長させて利益を上げることを目指す企業を指す。エン・ジャパンが、運営するミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』上でサイトを利用している35歳以上のユーザーを対象に実施した「スタートアップへの転職実態調査」結果(有効回答数1059人)によると、ミドル世代の76%が「スタートアップ企業へ転職したい」と回答した。

 「転職したい」との回答の内訳は、「積極的に転職したい」が16%、「条件次第では転職したい」が60%だった。これらの回答者の理由(複数回答)は、「先進性・革新性のある事業に携わることができると思うから」(46%)が最多。年代別にみると、30代は「今後のキャリアのために経験を積みたいから」(30代:14%、40代:7%、50代:3%)、50代は「責任あるポジションに就きたいから」(同:15%、21%、28%)が目立った。

 一方で「スタートアップ企業には転職したくない」(4%)、「検討はするが、どちらかといえば転職したくない」(17%)との回答者のその理由(複数回答)は、第1位が「企業の将来性が不安だから」(34%)、次いで「年収や待遇が下がりそうだから」(32%)、「これまでの経験やスキルを活かせないと思うから」(31%)、「個人の責任が重そうだから」(29%)、「労働時間が長そうだから」(27%)が続いた。

 「スタートアップ企業に転職したい」との回答者に、「年収が下がったとしても、スタートアップ企業へ転職したいと思うか」と尋ねたところ、「転職したい」との回は25%にとどまった。「転職したくない」(38%)と「その他の条件による」(37%)がほぼ同率となっている。年代別にみると50代は他の年代に比べて「転職したい」(30代:20%、40代:19%、50代:31%)との回答が多い結果となった。

 実際にスタートアップ企業の選考を受けた経験/転職経験を尋ねたところ、「選考を受けた経験がある」のは20%、「転職経験がある」のは13%だった。実際にスタートアップ企業への転職経験者が、スタートアップ企業へ転職した結果の感想は、「想像よりも良かった」が25%にとどまり、「想像どおりだった」が36%、「想像よりも良くなかった」は39%と約4割を占める結果となった。

 同調査結果は↓https://corp.en-japan.com/newsrelease/2022/30162.html