6月バイト平均時給1127円、2ヵ月連続で最高更新

 リクルートのジョブズリサーチセンターがこのほど発表した「アルバイト・パート募集時平均時給調査」結果によると、三大都市圏の6月の平均時給は、前年同月比は20円増加(+1.8%)、前月比では4円増加の1127円で、2ヵ月連続で過去最高を更新した。エリア別でみると、「首都圏」が前年同月比18円増加、前月比は4円増加の1175円、「東海」は同16円増加、同2円増加の1036円、「関西」は同15円増加、同4円増加の1096円だった。

 職種別でみると、前年同月比では、「フード系」(1059円、+4.5%)、「専門職系」(1322円、+3.0%)、「製造・物流・清掃系」(1133円、+2.9%)、「事務系」(1245円、+2.6%)、「営業系」(1287円、+1.7%)、「販売・サービス系」(1084円、+0.6%)の全ての職種でプラス。前月比では、「製造・物流・清掃系」(+1.2%)、「営業系」(+1.2%)、「フード系」(+0.4%)の3職種でプラスとなった。

 フード系は過去最高額を更新。こちらも首都圏・東海・関西とも過去最高となった。飲食店の夏の繁忙期に向けて、求人募集が活発に行われている。また、新型コロナウイルスの影響でフード系の仕事を離れた人もおり、今までの採用方法では人材が十分確保できない場合もあるため、期間限定の手当を出す、調理の下準備などの業務を切り出し短時間でも働けるようにする、主婦やシニアの採用を拡大する、といった工夫が進められている。

 首都圏エリアの平均時給は、前年同月比では18円増加、前月比は4円増加の1175円。職種別でみると、前年同月比では、「営業系」(1347円、+5.3%)、「フード系」(1102円、+4.8%)、「専門職系」(1369円、+3.8%)、「製造・物流・清掃系」(1175円、+2.5%)、「事務系」(1297円、+2.4%)などの全ての職種でプラス。前月比では、「営業系」(+1.3%)、「製造・物流・清掃系」(+0.9%)、「フード系」(+0.6%)の3職種でプラス。

 東海エリアの平均時給は、前年同月比では16円増加、前月比は2円増加の1036円。職種別でみると、前年同月比では、「事務系」(1062円、+3.2%)、「専門職系」(1209円、+2.9%)、「フード系」(996円、+2.8%)、「製造・物流・清掃系」(1056円、+2.5%)の4職種でプラス。前月比では、「製造・物流・清掃系」(+1.2%)、「営業系」(1072円、+1.1%)、「販売・サービス系」(1016円、+0.3%)、「フード系」(+0.1%)の4職種でプラスとなった。

 関西エリアの平均時給は、前年同月比では15円増加、前月比は4円減少の1096円。職種別でみると、前年同月比では、「フード系」(1022円、+3.8%)、「製造・物流・清掃系」(1107円、+3.2%)、「事務系」(1234円、+2.6%)、「販売・サービス系」(1075円、+2.2%)、「専門職系」(1255円、+0.6%)の5職種でプラス。前月比では、「営業系」(1300円、+1.2%)、「製造・物流・清掃系」(+1.0%)、「フード系」(+0.5%)などの4職種でプラス。

 同平均時給調査結果は↓https://jbrc.recruit.co.jp/data/pdf/202206_AP_ver3.pdf