物価高危惧、最も家計に影響を感じるのは「食費」!

 明治安田生命が発表した「家計に関するアンケート調査」結果(有効回答数1620人)によると、「物価高の影響を感じる」と回答した人は51.5%、「今後影響がある」と回答した人は36.2%と、合わせて約9割(87.7%)の人が物価高による家計への影響を実感している。最も影響を感じる費用は「食費」(43.2%)で、次いで「ガソリン代」(30.6%)、「光熱費・水道代」(23.2%)という結果になった。

 収入について、昨年より「年収が減った」と回答した人は、28.7%と約3割を占めた。年収が減った理由をみると、トップは「企業業績等で給料が減ったため」(36.3%)で、次いで「出社数が減ったため」(19.6%)、「残業代が減ったため」(16.6%)が続いた。職業別でみると、年収が減ったと回答した割合は「パート・アルバイト」の人が最も多く(34.2%)、その理由のトップは「出勤日数が減ったため」(50.0%)だった。

 世帯の貯蓄額と貯蓄の目的について、今年の貯蓄額は1408万円となり、昨年の1339万円から69万円増加。昨年減少した貯蓄額が、2年ぶりの増加となった。貯蓄の目的(複数回答)は、「いざという時のため」(61.5%)がトップ、次いで「将来のため」(61.2%)、「子供の教育資金のため」(28.2%)と続いた。新型コロナウイルス感染症の拡大等を起因とした、将来への不安等から貯蓄額は増加したのかもしれない。

 夫婦のおこづかいの金額については、全体の月平均額は2万7295円と前年の2万6444円から、851円増加。夫婦別にみると、夫のおこづかいは3万3435円(対前年+1374円)と、3年ぶりに増加した。しかし、コロナ禍前の調査である2019年の3万7774円にはまだ、届かない結果となった。夫のおこづかいが増加したものの、コロナ禍前の金額には届かず、我慢の日々はまだ続くかもしれない。

 今年のGWの過ごし方については、昨年に引き続き、「自宅で過ごす」(56.0%)がトップとなったものの、「国内旅行」と回答した人が11.2%と、昨年の2倍以上となった。GWの予算は、2万9544円と昨年の2万463円から1.4倍に増加コロナ禍の影響で、ここ数年は“巣ごもりGW”となっているが、まん延防止等重点措置の解除等の影響もあり、旅行する人が増え、脱“巣ごもりGW”に向かっているのかもしれない。

 同調査結果は↓https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2022/pdf/20220425_01.pdf