博報堂生活総研は、新型コロナ感染流行の昨今の生活者意識や行動について、首都圏・名古屋圏・阪神圏の20~69歳の男女1500名を対象に「新型コロナウイルスに関する生活者調査」を実施。調査結果によると、感染拡大以前の普段の状態を100点としたとき、現在の状況下における「生活自由度」が何点くらいかを聞いたところ、4月は59.9点で、2月から2.8ポイント増と3ヵ月ぶりに上昇に転じ、前年同月比でも2.4ポイント上回った。
「まん延防止等重点措置」が3月21日までで全面解除され、約2ヵ月半ぶりに適用地域がなくなった。またロシアによるウクライナ侵攻の継続や、3月16日の福島県沖震源の地震の影響による大規模停電の発生など、コロナと異なる報道や話題が増加。その一方全国の新規感染者数は、1週間平均で3月下旬に3.6万人台に減少したものの、再び増加し4月1日には4.3万人台となった。新年度になり、社会活動活性化が模索される中での調査だ。
【不安度】は、ほとんどの項目で前月より減少。前月比較では、「自分や家族の健康」(63.3%、4.1ポイント減)が目立つ。前年同月比較でも、ほとんどの項目が減少するなか、「海外の情勢」(79.0%、10.8ポイント増)のみ増加。【行動の抑制度】はすべての項目で前月より減少。前月比較では、「不要不急の外出」(68.6%、5.7ポイント減)、「外食」(64.7%、5.7ポイント減)、「不要不急の買い物」(61.4%、5.6ポイント減)などが目立つ。
【行動の抑制度】の前年同月比較でも、すべての項目で減少。特に「不要不急の外出」(68.6%、11.9ポイント減)、「外食」(64.7%、10.2ポイント減)、「体験型エンタメ(ライブ・観劇・映画鑑賞)(69.5%、10.0ポイント減)などの減少幅が大きい。【行動の実施度】でもほとんどの項目が前月より減少。前月比較では、「家の中でできる娯楽」(61.3%、7.3ポイント減)、「SNSの閲覧・投稿」(38.1%、5.1ポイント減)などが目立っている。
収束後に取り組むと思う行動[予想]では、[実態]より[予想]が高いのが、「投資や資産運用」([実態]27.5%、[予想]38.7%、+11.2ポイント)、「人が密集しない屋外でのレジャー」(同43.5%、52.1%、+8.6ポイント)、「人が密集しない野外での運動」(同41.0%、49.1%、+8.1ポイント)、「SNSの閲覧・投稿」(同38.1%、45.3%、+7.2ポイント)などとなっている。
同調査結果は↓https://seikatsusoken.jp/wp/wp-content/uploads/2022/04/corona-release2204.pdf