5割強が社会的課題に配慮したエシカル消費を実践

 消費者庁がこのほど発表した「外食及びエシカル消費に関する意識調査」結果(有効回答数1919人)によると、今後1ヵ月程度の間に外食、テイクアウト又はデリバリーを利用する予定の場面については、「家族との外食」が55.4%で最も多く、次いで「デリバリー・テイクアウトの利用」(37.7%)、「1人での外食」(19.7%)、「家族以外と4人以下での外食」(17.5%)などが続いた。

 「持続可能な開発目標(SDGs)」が推進されるなか、人や社会、環境等の社会的課題に配慮した消費行動(「エシカル消費」)が注目されている。こうしたエシカル消費に対して、「関心を持っており、常に具体的な取組みを実践」が12.7%、「関心を持っており、機会があれば具体的な取組みを実践」が41.8%と、5割強がエシカル消費を実践している。「関心はあるが、具体的な取組みの実践には至っていない」が35.1%だった。

 エシカル消費として特に意識して実践しているもの(3つまで選択)は、「食品ロスの削減」が66.4%と最も多く、次いで、「リサイクル・リユースの実施」(50.6%)、「地元産品の購入」(36.6%)、「省エネ家電の利用」(31.1%)、「プラスチック製品の利用削減」(29.7%)、「エコ商品の購入」(29.7%)などが続いた。年代別にみると、「食品ロスの削減」は、「70歳以上」(73.7%)や「60歳代」(71.6%)に多く、「20歳代」は23.5%にとどまった。

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大前と比較したエシカル消費に関する関心の度合いの変化は、「感染拡大前後で変わらない」との回答が75.9%と7割半ばを占め、「感染拡大前と比較して関心が高まった」との回答は22.7%だった。「感染拡大前と比較して関心が高まった」との回答を年代別にみると、「70歳以上」が31.6%と最多だが、次いで「20歳代」が28.6%で続いている。

 また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大前と比較したエシカル消費に関する取組み状況の変化は、「感染拡大前後で変わらない」との回答が79.0%と約8割を占め、「感染拡大前と比較して実践の機会が増えた」との回答は19.2%だった。「感染拡大前と比較して実践の機会が増えた」との回答を年代別にみると、「20歳代」が28.6%と「70歳以上」(27.0%)を抑えて最も多かった。

 同調査結果は↓

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_partnerships/price_measures/assets/price_measures_211117_0001.pdf