笹川スポーツ財団が2020年8~9月に全国の18歳以上の男女を対象に実施した「スポーツライフに関する調査」結果(有効回答数2246人)によると、好きなスポーツ選手の1位は前年に引き続き「羽生結弦」(7.8%)であり、次いで「イチロー」(7.5%)、「大谷翔平」(5.1%)、「大坂なおみ」(4.9%)、「浅田真央」(4.2%)となった。4位の「大坂なおみ」は今回初めて上位20名にランクインした。
上位20名に入る選手の種目をみると、野球が5名、ゴルフとサッカーがそれぞれ3名、フィギュアスケートとテニスとバスケットボールがそれぞれ2名、水泳・ボクシング・バレーボール・バドミントンがそれぞれ1名だった。性別にみると、男性は、「イチロー」(10.1%)が最も高く、調査項目に追加した2002年から連続して男性の1位をキープしている。「イチロー」と3.9ポイント差で、2位には「大谷翔平」(6.2%)が入った。
3位以降は「錦織圭」(3.1%)、「長嶋茂雄」と「リオネル・メッシ」が同率で2.4%と続く。女性の1位は「羽生結弦」15.3%であり、2位の「浅田真央」、「大坂なおみ」の8.0%を7.3ポイント上回る人気である。4位は「錦織圭」(5.0%)、5位は「イチロー」(4.8%)だった。女性では、人気上位20位圏内にフィギュアスケート選手が4名ランクインと多い特徴が認められる。
2010 年から2020 年までの好きなスポーツ選手の推移をみると、過去6回の調査すべてで上位10名に入るのは「イチロー」と「浅田真央」の2名。両者はともに引退した選手であるが、安定した人気がある。「イチロー」は過去6回の調査のうち1位を3回獲得し、今回調査でも2位に入った。2018年と比較すると、「イチロー」が3位(7.2%)から順位をひとつ上げた。
新たに10位以内に入った選手は4位の「大坂なおみ」(4.9%)、7位の「池江璃花子」(2.0%)、8位の「渋野日向子」(1.8%)、9位の「坂本勇人」(1.6%)、10位の「リオネル・メッシ」(1.4%)。「大坂なおみ」は2020年全米オープンで2年ぶりに優勝するとともに、BLM運動支持の表明で大きな話題となった。「池江璃花子」は白血病の長期療養を経て、8月にはレースに復帰した。
同調査結果は↓
https://www.ssf.or.jp/thinktank/sports_life/data/favorite_player.html