2月の「生活自由度」は54.9点~コロナ下の生活者調査

 博報堂生活総合研究所は、新型コロナウイルスの感染が拡大している昨今の生活者意識や行動について、首都圏・名古屋圏・阪神圏の20~69歳の男女1500名を対象に「新型コロナウイルスに関する生活者調査」を実施した。調査結果によると、感染拡大以前の普段の状態を100点としたとき、現在の状況下における「生活自由度」が何点くらいかをきいたところ、2月は54.9点となり、1月から1.4ポイント減少し3ヵ月連続で減少した。

 自由回答をみると、「生活自由度」の点数が比較的高い人からは、「元々外出が嫌いなので普段通り」、「1回目の緊急事態宣言時と比べ、殺気だった雰囲気もなく、慣れて落ち着いてきた」、「制約付きだが感染防止をしながら過ごせている」という声がある。また、「生活自由度」が中程度の人からは、「不自由な時間が増えた」、「旅行に行けない」、「お店が早く閉まる」などの不便さに関する声、「自粛しない人や政府の対応への不満」の声がある。

【不安度】では、7項目中、減少が5項目、増加が2項目だが、いずれも小幅な動きで大きな変化はみられない。【行動抑制度】は、前月、前々月に続き全項目が増加。特に「外食を控えている」(82.4%、6.7ポイント増)が目立つ。以下、「旅行・レジャーを控えている」(90.5%、3.8ポイント増)、「体験型エンターテインメントを控えている」(84.9%、3.6ポイント増)、「交友・交際を控えている」(85.4%、3.3ポイント増)と続く。

 【行動変化度】では、「できるだけテレワークをするようにしている」(35.0%、7.4ポイント増、有職者ベース)が大きく増加。「できるだけ時差通勤・時差通学をしている」(40.6%、3.9ポイント増)も増えるなど、出勤・通学の調整が目立つ。また「家にいる時間が増えたので、なるべく自分で料理をするようにしている」(60.7%、4.4ポイント増)など、家の中での行動に関する項目が増加している。

 【行動抑制度】は、全ての項目で、女性が男性よりも高い。男女差が大きいのは、「不要不急の外出を控えている」(女性92.2%、男性79.9%と12.3ポイント差)、「不要不急の買い物を控えている」(同85.1%、72.8%と12.3ポイント差)。年代差が特に大きいのは、「交友・交際を控えている」が20代73.9%、60代88.9%で15.0ポイント差。「握手やハグなど、人とのボディタッチを控えている」が同74.3%、89.2%で14.9ポイント差だった。

 同調査結果は↓

https://seikatsusoken.jp/wp/wp-content/uploads/2021/02/corona-release02.pdf