現在の習慣的な喫煙者、男性が27.1%、女性が7.6%

 厚生労働省が27日に公表した「国民健康・栄養調査」結果によると、食習慣改善の意思については、「関心はあるが改善するつもりはない」者の割合が最も高く、男性24.6%、女性25.0%だった。BMIの状況別、食習慣改善の意思について、男女ともに BMIが普通及び肥満の者では、「関心はあるが改善するつもりはない」との回答割合が、やせの者では、「食習慣に問題はないため改善する必要はない」との回答割合がそれぞれ最も高い。

 運動習慣改善の意思については、「関心はあるが改善するつもりはない」者の割合が最も高く、男性23.9%、女性26.3%。運動習慣の状況別、運動習慣改善の意思については、男女ともに運動習慣のある者では、「既に改善に取り組んでいる(6ヵ月以上)」との回答割合が最も高く、男性34.3%、女性40.5%。また、運動習慣のない者では、「関心はあるが改善するつもりはない」が最も高く、男性31.2%、女性28.2%だった。

 睡眠の状況をみると、1日の平均睡眠時間は「6時間以上7時間未満」の割合が最も高く、男性32.7%、女性36.2%。「6時間未満」の割合は、男性37.5%、女性40.6%であり、性・年齢階級別にみると、男性の30~50歳代、女性の40~50歳代では4割を超えている。睡眠の質の状況については、男女ともに20~50歳代では「日中、眠気を感じた」、 70歳代女性では、「夜間、睡眠途中に目が覚めて困った」との回答割合が最も高かった。

 飲酒の状況をみると、生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者(1日当たりの純アルコール摂取量が男性で40グラム以上、女性20グラム以上の者)の割合は、男性14.9%、女性9.1%。2010年からの推移でみると、男性では有意な増減はなく、女性では有意に増加している。年齢階級別にみると、その割合は男性では40歳代、女性では50歳代が最も高く、それぞれ21.0%、16.8%だった。

 喫煙の状況をみると、現在習慣的に喫煙している者の割合は16.7%であり、男性27.1%、女性7.6%。この10年間で、いずれも有意に減少している。年齢階級別にみると、30~60歳代男性ではその割合が高く、3割を超えている。現在習慣的に喫煙している者が使用しているたばこ製品の種類は、「紙巻たばこ」の割合が男性79.0%、女性77.8%であり、「加熱式たばこ」の割合は男性27.2%、女性25.2%だった。

 現在習慣的に喫煙している者のうち、たばこをやめたいと思う者の割合は26.1%であり、男女別にみると男性24.6%、女性30.9%。なお、自分以外の人が吸っていたたばこの煙を吸う機会(受動喫煙)を有する者(現在喫煙者を除く)の割合について場所別にみると、「飲食店」では29.6%と最も高く、次いで「遊技場」と「路上」では 27.1 %。2013年以降の推移でみると、全ての場所で有意に減少している。

同調査結果の概要は↓

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000687163.pdf