2019年の出生数は過去最少、出生率は1.36に低下

 厚生労働省がこのほど公表した2019年「人口動態統計(確定数)」結果によると、出生数は86万5239人で、前年の91万8400人より5万3161人減少して過去最少となった。出生率(人口千対)は7.0で前年の7.4より低下。合計特殊出生率(15~49歳までの女子の年齢別出生率を合計したもので、1人の女子が仮にその年次の年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子どもの数に相当)は1.36で前年の1.42より低下した。

 合計特殊出生率の内訳は全ての年齢階級で前年より低下。なお、30~34歳の階級が最も高くなっている。出生順位別にみると、出生数及び合計特殊出生率ともに、全ての出生順位で前年より減少・低下した。母の年齢(5歳階級)別と出生順位別を併せてみると、出生数は20~39歳の各階級ではいずれの出生順位も前年より減少したが、40~44歳の第3子以上及び45~49歳の第2子及び第3子以上等では前年より増加した。

 一方、死亡数は138万1093人で、前年の136万2470人より1万8623人増加し、戦後最多となった。死亡率(人口千対)は11.2で前年の11.0より上昇。死因別にみると、「悪性新生物腫瘍」の死亡数は37万6425人(死亡総数に占める割合は27.3%)、死亡率(人口 10万対)は304.2であり、前年と同様、死因順位の第1位。第2位は「心疾患」、第3位は老衰となった。年齢調整死亡率(人口千対)は男4.6、女2.4。

 出生数と死亡数の差である自然増減数は▲51万5854人で、前年の▲44万4070人より7万1784人減少し、自然増減率(人口千対)は▲4.2で前年の▲3.6より低下しており、数・率ともに13年連続で減少・低下した。死産数は1万9454胎で、前年の1万9614胎より160胎減少したが、死産率(出産(出生+死産)千対)は 220で、前年の209より上昇している。

 なお、婚姻件数は59万9007組で、前年の58万6481組より1万2526組増加し、7年ぶりに増加した。婚姻率(人口千対)は4.8で前年の4.7よりわうかに上昇した。また、離婚件数は20万 8496組で、前年の20万8333組より163組増加し、離婚率(人口千対)は1.69で前年の 1.68よりわずかに上昇した。

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