新型コロナの影響から夏休みに使う金額は過去最低に

 明治安田生命がこのほど発表した「夏に関するアンケート調査」結果(有効回答数1120人)によると、今年の夏休みに使う金額は、全体の平均額が「6万5157円」と昨年から「2914円」減少し、2006年の調査開始以来、最低額となった。男女別にみると、女性は「6万3275円」と、ほぼ昨年から変わらなかったものの、男性は「6万7039円」と、昨年から「5806円」減少する結果となった。

 夏休みに使う金額の変化については、全体の約半数(45.6%)が今年夏休みに使う金額を昨年に比べ「減らす予定」と回答。今年の夏休みに使う金額を昨年に比べ「減らす予定」と回答したその理由(複数回答)は、「新型コロナウイルスによる外出自粛の影響により使い道がないため」が63.0%と最も多く、新型コロナウイルスの終息の見通しが立たないなか、旅行やレジャーどの計画を立てられない人が多くいることが分かった 。

 次いで、「将来の不安のため貯金に回し、使用したくないため」(32.9%)、「収入が減少したため」(26.2%)と回答した人が多い結果となり、新型コロナウイルスの影響による経済環境や雇用環境の悪化から将来への不安感が高まっていることも、夏休みに使う金額を減らす要因となっている。一方、夏休みに使う金額を昨年に比べ「増やす予定」と回答した人は全体の2.5%にとどまる結果となった。

 また、新型コロナウイルスの感染拡大が今年の夏休みの計画に「影響がある」と回答した人は全体の約7割(70.2%)を占めた。夏休みの計画への具体的な影響(複数回答)は、「予定が決められない」が約半数(48.3%)を占め、新型コロナウイルスの終息の見通しが立たないなか、1ヵ月程度先の予定が立てられないと考える人が多いことが分かった。次いで、「国内旅行の計画を中止する」(21.5%)が挙げられた。

 今年の夏休みの過ごし方は、「自宅でゆっくり」過ごすと回答した人が全体の約6割(60.6%)を占め、最も多い結果となった。一方、「帰省」(8.5%、対前年▲6.1ポイント)、「国内旅行」(7.1%、同▲6.3ポイント)、「海外旅行」(0.5%、同▲3.1ポイント)など移動を伴う過ごし方については、新型コロナウイルスの影響を受けて計画を中止する人が多くみられ、昨年度より全項目において割合を減らしている。

 同調査結果は↓

https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2020/pdf/20200721_01.pdf