男性会社員の小遣い3万9419円と18年水準に回復

 新生銀行グループがこのほど発表した「2020年サラリーマンのお小遣い調査」結果(有効回答数(2717人)によると、男性会社員の月額平均小遣い額は3万9419 円と前年比2672 円増加となり、過去5年で最も高水準だった2018年(3万9836円)と同じ水準まで回復した。年代別にみると、どの年代でも増加したものの、特に20代(4万1377円)と50代(4万1987円)で昨年より4000 円近く大幅に増加し、4万1000円台を超えている。

 男性会社員の小遣いがアップした理由は、「給料が上がったから」(76.1%)と回答した割合が最も高く、「副業をはじめたから」(19.3%)、「投資などを始めたから」(14.8%)という回答も増えている。女性会社員の小遣い額も昨年から585円増加し、3万3854円となった。女性会社員の小遣い額は、前年比の変化が1000 円未満にとどまり、概ね横ばいの状態が続いている。年代別にみると、30代で3513 円増と大きく増加している点が特徴的。

 男性会社員の1日の平均昼食代は、前年から30円増加の585円となった。2017年以降緩やかな減少傾向があったが、今回は増加に転じた。年代別では、20 代で100 円以上の大幅な増加が見られる。女性会社員の1日の平均昼食代は前年の581円から583円へと2円増加したものの、2017年以降大きな変化は見らない。男性・女性会社員ともに持参弁当の割合が最も高く、男性で33.0%、女性では56.4%と半数を超える結果となった。

 また、男性会社員の1回の飲み代は5232 円、1回の飲み代と1ヵ月の平均飲み回数から算出した1ヵ月の飲み代は前年比1555円減と大幅に減り、1万1620円となった。女性会社員の1回の飲み代は4196 円、1ヵ月の飲み代は前年比1028円減少の8455円と減少傾向が続いている。男性会社員における、仕事終わりの飲酒状況は、「飲みに行く」が37.2%、「飲みに行かないが、自宅では飲む」が39.1%と、飲酒している人は76.3%にのぼる。

 なお、「職場で働き方改革があった」と回答割合は、男性会社員、女性会社員ともに前年より10ポイント程度増加して、それぞれ56%と50.7%と半数を超えた。働き方改革の内容としては、「有休が取りやすくなった」(45.1%)、「「残業が減った」(43.2%)が半数前後となり、さらに「テレワークで働くようになった」、「時差勤務・時差出勤で働くようになった」という回答も増えるなど、働き方改革のさらなる進展が見える結果となった。

 同調査結果は↓

https://pdf.irpocket.com/C8303/QW2b/QENO/dkpj.pdf