雇用人員の過不足、正社員で6割強が「不足」と回答

 労働政策研究・研修機構が全国の従業員20人以上の企業及びその正社員を対象に3月に実施した「人手不足等をめぐる現状と働き方等に関する調査」(有効回答数4599社、1万6752人)によると、正社員の過不足状況は、「大いに不足」12.5%、「やや不足」52.1%と「不足・計」の割合は64.6%となった。人材の種類ごとに「不足・計」の割合をみると、「現場の技能労働者」(67.5%)、「研究開発等を支える高度人材」(64.6%)などで高い。

 従業員不足企業の具体的な影響(複数回答)は、「既存事業の運営への支障(対応遅れやミスの発生、財・サービスの品質の低下など)」が42.2%と最多、次いで、「技術・ノウハウの伝承の困難化(後継者の確保・育成がおぼつかない)」(39.4%)、「既存事業における新規需要増加への対応不可(受注や営業時間の延長の見送り・先送りなど)」(33.5%)、「余力以上の人件費の高騰(既存従業員の処遇改善の影響など)」(26.7%)などが続いた。

 正社員調査では、「職場で雇用人員が不足しているとする者」で、「職場環境への影響がある・ありうる」とする者に具体的な影響を聞いたところ、「残業時間の増加、休暇取得数の減少」があるとする割合が85.8%と最も高く、次いで、「従業員の働きがいや意欲の低下」(78.4%)、「離職者の増加」(75.9%)、「能力開発機会の減少」(75.0%)、「将来不安の高まりやキャリア展望の不透明化」(72.9%)などが挙げられている。

 また、企業調査では、働き方改革を目的とする取組みを「行っている」企業は57.1%と、6割弱が働き方改革を行っており、さらに、働き方改革関連法の施行に対応するための準備を「進めている」企業は71.5%にのぼる。一方、準備を進めていない企業の理由(複数回答)では、「日々の業務遂行で精一杯のため」(43.5%)、「有効な取組方法が分からないため」(36.2%)、「ノウハウを持つ人材がいないため」(24.6%)などが挙げられている。

 同調査結果は↓

https://www.jil.go.jp/press/documents/20190918.pdf