41%が副業希望も勤務先の副業容認度は23%と低い

 エン・ジャパンが運営する総合転職支援サービス「エン転職」上でユーザーを対象に実施した「副業についての実態調査」結果(有効回答数1万207人)によると、41%が副業を「希望している」(「希望」8%、「どちらかといえば希望」23%)と回答した。一方で、勤務先の副業の容認度は、「認められている」と回答は23%にとどまった。副業が促進されるなか、企業側の環境整備が追いついておらず、浸透していないのが実態のようだ。

 副業希望者が副業を希望する理由(複数回答)は、仕事満足度にかかわらず「収入を増やしたい」(88%)が最多、次いで「知見・視野を広げたい」(22%)だった。仕事満足度が高い人は、「知見・視野を広げたい」(25%)、「キャリアを広げたい」(25%)、また、仕事満足度が低い人は、「知見・視野を広げたい」(22%)に加え、「スキルアップを図りたい」(22%)、「趣味・生きがいを見つけたい」(22%)という回答が目立った。

 副業経験の有無については、32%が「経験がある」と回答。副業経験者が経験してよかったこと(複数回答)については、第1位が「副収入が得られた」(79%)。「本業とは別の賃金が増えることで、生活に少し余裕を持たせることができた」(23歳男性)、「給料が厳しいときに、副業で乗り切ることができた」(31歳男性)など、収入源として満足している声が多く挙がっている。

 第2位は「人間関係が広がった」(28%)。「副業で出会えた方が、本業のお客になってくれた」(46歳男性)など、本業だけでは得られなかった人脈形成に満足している人が多いようだ。第3位は「知見・視野が広がった」(24%)。「人と話すことが増え、関わりが増えた分、自分の知らない世界を知ることができた」(37歳女性)など、副業により多様な人と触れ合う機会が増え、得られるものも多いようだ。

 副業未経験者が感じる副業の不安(複数回答)は、トップ3が「手続きや税金の処理が面倒」(52%)、「本業に支障が出そう」(46%)、「過重労働で体調を崩しそう」(41%)。「手続きや税金の処理が面倒」では、「副業で得た金額の税金処理など、難しそうなイメージがある」(33歳女性)。「本業に支障が出そう」では、「本業をしている際に副業に関しての連絡が来て、気になって仕方がない」(27歳男性)などの声が寄せられている。

 同調査結果は↓

https://corp.en-japan.com/newsrelease/2019/18965.html