消費意欲指数、12月は季節消費への意欲高く56.1点に

 博報堂の生活総研が、首都・名古屋・阪神在住の20〜69歳の男女の消費者1500名を対象に実施した「来月の消費予報」によると、12月の消費意欲指数は56.1点で、前月比は+9.4ポイント、前年比では-0.8ポイントとなり、季節消費への意欲が高く、今年も高水準の消費意欲指数となった。また、特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合は、全体では前月比+13.1ポイント、前年比+0.7ポイントの40.4となった。

 消費意欲指数は、博報堂生活総研の調査パネルの一般生活者1500名に対し、「消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、あなたの来月(12月)の消費意欲は何点ぐらいか」と質問したもの。12月はクリスマスや年末年始を控え、1年で最も消費意欲が高まる特別な月。今年は前年比-0.8ポイントと若干前年を割り込んだものの、引き続き高水準の消費意欲指数となった。

 消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、クリスマスや年末年始、忘年会、冬物衣料といった季節消費への意欲が、例年通り前月から大幅にアップしている(2018年11月136件→2018年12月378件)。特に買いたいモノ・利用したいサービスの内訳をみても、「書籍・エンタメ」、「外食」、「家電・AV」、「理美容」、「レジャー」の5項目で前年から20件以上のプラスとなった。

 そのほか、前月比では「スマートフォン・携帯電話」、「車・バイク」を除いた14項目で20件以上のプラスとなっており、例月に比べ実際の消費が伸びることが期待できそうだ。また、男性の消費意欲指数はほぼ前年並みの52.2点となり、年内では最高の消費意欲指数となった。自由回答では、「前月までに多く使った反動でセーブ」という声が12月に入って大きく減少しており、11月までなかなか緩まなかったセーブ意識がようやく緩和した。

 特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合も、女性は前年比マイナスとなった(44.0%、前年比-2.9%)のに対し、男性は前年よりも増えている(36.9%、前年比+4.3%)。内訳をみても、男性は「外食」、「食品」、「家電・AV」、「書籍・エンタメ」、「旅行」の5項目で前年より20件以上のプラスで、前年からの増加幅は女性以上だ。日頃は消費意欲が高まりにくい男性にとっても、12月ばかりは特別な月のようだ。

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