1~3月期の訪日外国人旅行消費額は大きく増加

 観光庁が公表した「訪日外国人消費動向調査2024年1~3月期(1次速報)」結果によると、1~3月期の訪日外国人旅行消費額は1兆7505億円(2023年同期比73.3%増、2019年同期比52.0%増)と推計されている。国籍・地域別では、「中国」が3526億円(構成比20.1%)と最も大きく、次いで「台湾」2512億円(同14.4%)、「韓国」2379億円(同13.6%)、「米国」1716億円(同9.8%)、「香港」1543億円(同8.8%)の順となっている。

 コロナ前の2019年1~3月期では、「中国」が4244億円で全体の36.9%を占めて最も大きかったが、2023年1~3月期の国籍・地域別では、「韓国」が1914億円(構成比18.9%)と最も大きく、次いで「台湾」1620億円(同16.0%)、「香港」1092億円(同10.8%)、「米国」977億円(同9.7%)の順で、それに「中国」が968億円(同9.6%)と大きく落ち込んだ。2024年1~3月期は、構成比は少ないながらトップに返り咲いたことになる。

 費目別に訪日外国人旅行消費額の構成比をみると、「宿泊費」が32.1%(5619億円)と最も多く、次いで「買物代」29.2%(5114億円)、「飲食費」21.7%(3802億円)、「交通費」10.8%(1890億円)、「娯楽等サービス費」6.1%(1072億円)の順で多い。2023年同期と比べると「買物代」の構成比が24.6%から29.2%に増加したが、コロナ前の2019年同期(35.9%)と比べると6.7ポイント少ない。

 訪日外国人(一般客)1人当たり旅行支出は20万9千円と推計。国籍・地域別にみると、「オーストラリア」(37万3千円)、「英国」(36万7千円)、「スペイン」(35万2千円)、「フランス」(31万4千円)、「米国」(30万3千円)の順で高い。費目別(全目的)では、宿泊費、娯楽等サービス費はオーストラリア(各17万円、4万4千円)、飲食費、交通費はスペイン(各8万8千円、7万8千円)、買物代は中国(12万2千円)が最も高い。

 同調査結果の概要は

https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001738599.pdf