博報堂生活総合研究所は、新型コロナの感染が流行している昨今の生活者意識や行動について、首都圏・名古屋圏・阪神圏の20~69歳の男女1500名を対象に「新型コロナウイルスに関する生活者調査」を実施した。調査結果によると、感染拡大以前の普段の状態を100点としたとき、現在の状況下における「生活自由度」が何点くらいかを聞いたところ、12月は61.3点で、11月から0.6ポイント減と微減だが、今年2番目の高さとなった。
新規感染者数は11月も減少を続け、全国で100人以下、東京では一ケタの日も珍しくなくなるほどの低水準で推移。東京都は、12月から感染防止対策認証店での会食の人数制限を1組4人から8人以内に緩和。抗体強化のため3回目のワクチン接種も一部で始まった。一方、11月末に新変異株オミクロン株が南アフリカで発見され、全世界への拡散が加速している。日本では水際対策がいち早く取られたが、罹患者も見つかり始めた。
【不安度】は、ほとんどの項目で前月より増加した。前月比では、「海外の情勢」(70.8%、11.0ポイント増)、「情報の不足や不確かさ」(64.1%、6.7ポイント増)、「行政の対応」(71.0%、5.7ポイント増)が目立っている。【行動の抑制度】はほとんどの項目で微減となっている。前月比では、「体験型エンタメ」(67.6%、2.5ポイント減)、「旅行・レジャー」(73.5%、2.4ポイント減)などだった。
【行動の実施度】は、大きく変化した項目はみられず、増加では「家の中でできる運動」(45.0%、3.1ポイント増)、減少では「混む時間を避けたり、来店頻度を減らした買い物」(58.1%、3.4ポイント減)など。収束後に取り組むと思う行動[予想]は、[実態]より[予想]が高いのが、「人が密集しない屋外でのレジャー」、「人が密集しない屋外での運動」(ともに+8.8ポイント)、「自分で料理する」(+8.3ポイント)などだった。
同調査結果は↓
https://seikatsusoken.jp/wp/wp-content/uploads/2021/12/corona-release2112-1.pdf