明治安田生命保険が、11月22日の「いい夫婦の日」にちなんで実施した「夫婦についてのアンケート調査」結果(有効回答数1620人)によると、コロナ禍の影響で、「仲がよくなった人」(20.2%)は、「仲が悪くなった人」(8.2%)の約2.5倍ということがわかった。コロナ禍の影響で在宅時間が「増えた」と回答した人のうち、仲がよくなった人、仲が悪くなった人ともに、1日あたり約275分(4時間35分)増加した。
増えた在宅時間の過ごし方を仲がよくなった人と仲が悪くなった人で比較すると、仲がよくなった人は“家族”と過ごす時間を増やすのに対して、仲が悪くなった人は“自分”に費やす時間を増やす傾向と、その増えた(在宅)時間の過ごし方が、夫婦仲に影響することが顕著になった。夫婦仲を深めるカギは“自分”のためではなく、“家族”のために時間を過ごすこと、寄り添うことにあると思われる。
夫婦円満の秘訣について、夫婦間で共通の趣味があるか聞くと、夫婦円満の人(61.7%)と夫婦円満でない人 (13.0%)で大きく差があった。さらに、夫婦円満の人に夫婦間の共通の趣味が何かを聞くと(複数回答)、「旅行」(49.4%)、「映画鑑賞」(26.8%)が共通の趣味として人気があった。夫婦間で共通の趣味を持ち、お互いに時間を共有することが夫婦円満の秘訣と言えるのかもしれない。
配偶者から最も言われたい一言は、夫婦仲にかかわらず「ありがとう」(29.5%)。また、言われたい一言で夫婦円満の人と夫婦円満でない人のギャップが一番大きい言葉は「ごめんなさい」で、夫婦円満でない人の13.6%に対して、夫婦円満な人は1.1%と大きな差。夫婦円満な人は、「ありがとう」、「お疲れさま(ご苦労さま)」、「結婚して良かった」など、感謝を言葉として相手に伝えており、“言葉のチカラ”を改めて実感する結果になった。
夫婦関係を改善したいと思う夫は約半数(49.3%)なのに対して、妻は4人に1人(26.4%)と、夫婦間でギャップがあった。夫婦で不満に感じること(複数回答)は、円満でない夫婦の夫・妻ともに相手の「気が利かない」(34.6%)ところが最多、「衛生面における価値観の違い」(27.8%)、「整理整頓ができない」(27.2%)、「家事の協力をしない」(25.3%)が続くなど、「家事」への“意識”や“仕方”に不満を感じているようだ。
同調査結果は↓
https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2021/pdf/20211115_01.pdf