エン・ジャパンが、同社が運営する正社員勤務を希望する女性向け求人サイト「エンウィメンズワーク」上で利用ユーザーを対象に実施した「職場でのハラスメントに関する調査」結果(有効回答数355人)によると、職場でハラスメントを受けた経験の有無を尋ねたところ、72%の女性が「ある」と回答し、多くの女性が職場でハラスメントを受けたことがあるという実態が明らかになった。
女性が職場で受けたハラスメント(複数回答)は、最も多かったのは「パワーハラスメント」(76%)で、『他の社員がいる前で怒鳴りつけられる』、『休日出勤を強要された』など理不尽な行為を受けたというコメントが目立った。次に多かったのは「セクシャルハラスメント」(44%)で、『男性の経験人数を聞かれた』、『下ネタを延々と聞かされた』、『体に触れられた』といったエピソードが多く挙げられた。
職場でハラスメントを受けた際の相談相手(複数回答)については、「同僚」が39%で最も多く、次いで「上司」(34%)といった会社関係者を多くの女性が挙げている。そのほか、「友人」(32%)や「家族」(22%)を挙げている一方で、「誰にも相談していない」と回答した女性は20%と、5人に1人が誰にも相談できていない状況にあるという実態が浮き彫りになった。
ハラスメントのない職場にするために大切だと思うこと(複数回答)は、最も多くの女性が挙げたのは「社員の意識改革・教育をする」(60%)。『何がハラスメントになるのかを社員に浸透させ、意識を変えることが大事』、『社内外での研修が必要』といったコメントが目立った。次いで多かった回答は「お互いの立場や考え方を理解しあう」(55%)、「企業文化の見直し」(42%)、「職場のコミュニケーションを円滑にする」(38%)などが続いた。
『相手の立場に立って考える』、『様々な年齢や立場の方がいるのできちんとコミュニケーションをとることが大事』といったコメントが寄せられている。ハラスメントのない職場にするためには、“ハラスメントは悪であるという認識を持たせた上で、社員同士の相互理解を図ること”が大切だと言えそうだ。