パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」がビジネスパーソンを対象に実施した「転職に関する意識調査」結果(有効回答数1万6107人)によると、転職に対するイメージは、「ポジティブ」(15.9%)、「どちらかというとポジティブ」(41.2%)、「どちらかというとネガティブ」(21.7%)、「ネガティブ」(7.0%)、「わからない」(14.2%)となり、約6割(57.1%)が、ポジティブなイメージをもっていることが分かった。
年代別にみると、20代が最も「ポジティブ」と回答(66.6%)、30代では62.5%となり、年代が若いほどポジティブに捉えている傾向があった。終身雇用制度に象徴される従来の雇用システムの崩壊に加え、コロナ禍で、個人が自分軸で働くことに価値を置く傾向が強まったことを受け、情報に敏感で適応力がある若年層ほど、転職に可能性や希望を見いだしている傾向があると考えられる。
他方、転職未経験者でも、ポジティブが47.0%、ネガティブが35.0%となり、転職未経験者でも転職をポジティブに捉えている傾向がある。また、これまでの転職回数は、「0回」と回答したのは、20代で約7割(70.6%)、30代で約5割(53.1%)、40代で約4割(42.7%)となった。性別でみると、転職未経験者は、女性で45.1%、男性で52.0%となり、女性のほうが転職未経験者が少ないことがわかった。
現在の転職意向については、「転職を決意している」という回答が6.9%、「転職を検討している」が13.7%、「興味をもっている」が28.9%となり、全体の約半数(49.5%)が、転職を意識している。また、直近1年以内に転職先が決まった人も含めると、直近1年では約10人に1人(11.3%)が転職を決意しており、約4割(4.4%)が転職をしている。年代別では、20代が最も転職意向が高く、年代が上がるにつれて低下していた。
転職先を検討する際に重視する条件(複数回答)を性別でみると、女性は「給与」が70.0%、次いで「休暇日数」(57.8%)、「勤務地」(57.5%)。一方、男性では、「給与」が最多で59.8%、次いで「勤務地」(43.7%)、「休暇日数」(40.0%)となった。一方、法人が中途採用時に求める能力・スキル(複数回答)は、「コミュニケーション力」(71.8%)、「柔軟性」(55.1%)、「課題解決力」、「専門性の高い知識」(ともに51.4%)が上位となった。
同調査結果は↓
http://www3.keizaireport.com/jump.php?RID=461219&key=2222251