エン・ジャパンが、運営する総合求人サイト『エン転職』上で、ユーザーを対象に実施した「コロナ禍における仕事のストレス調査」結果(有効回答数1万740人)によると、仕事で感じるストレスについて、コロナ禍前後での変化は、54%が「コロナ禍で、仕事のストレスが増えた」と回答した。「コロナ禍で、仕事のストレスが減った」は9%、「仕事のストレスの程度に変わりはない」は37%だった。
職種別にみると、「販売・サービス系(ファッション/フード/小売他)」(61%)、「専門サービス系(医療/福祉/教育/ブライダル他)」(56%)といった新型コロナウイルスの影響を大きく受ける職種で、仕事のストレスが増加していることが分かる。具体的なコメントを見ると、コロナ禍による業務量の増減・クレームの増加・感染リスクへの不安など、職種ならではのストレスがうかがえる。
回答者からは、「飲食店勤務だったので、お客様の来店が激減した。『シフトに入れてもらうことができない』、『出勤してもやることがない』など、かなりストレスが増えた」(23歳女性、販売・サービス系)、「サービス業なので、お客様にマスクの着用や手指消毒のお願いをする必要があり、お客様からのクレームが増えた」(26歳男性、販売・サービス系)などの声が寄せられている。
一方で、「コロナ禍で、仕事のストレスが減った」との回答者は、「クリエイティブ系(WEB・ゲーム制作/プランナー他)」(20%)、「エンジニア系(IT/WEB/ゲーム/通信)」(14%)職種で多くなった。「リモートワークになり、自分のペースで仕事ができるようになった」(26歳男性、クリエイティブ系)など、リモートワークで通勤・対人関係のストレスから開放されたという声が多く寄せられた。
現在、仕事上で感じるストレスの程度は、43%が「強く感じる」と回答。年代別にみると、「強く感じる」と回答した割合は、30代が最も大きく46%。ストレスを感じる点(複数回答)は、「職場の人間関係」(53%)、「仕事にやりがい・達成感がない」(45%)、「将来のキャリアが描けない」(41%)がトップ3。「新型コロナウイルスの影響」に関する項目では、「新型コロナの影響で仕事が増えた」(18%)が最も多い結果となった。
同調査結果は↓