2019年の「周年記念企業」、全国に14万1550社

 帝国データバンクが発表した「2019年周年記念企業調査」結果によると、来年2019年に創業から節目の年となる「周年記念」を迎える企業は、全国に14万1550社を数え、このうち1989年(昭和64年/平成元年)に創業し「30周年」を迎える企業が2万9593社で最多となった。同調査は、2018年10月時点の同社保有の企業概要データベース(約147万社収録)から、創業以降10年刻み(200年超は50年刻み)で抽出し、集計したもの。

 来年「30周年」を迎える企業が約2万社で最も多かったが、1919年(大正8年)創業の「100周年」企業は1686社、1819年(文政2年)創業の「200周年」企業は28社、1719年(享保4年)創業の「300周年」企業は3社判明した。上場企業は421社判明し、1949年(昭和24年)創業の「70周年」企業が86 社で最も多く、1999年(平成11年)創業の「20周年」企業が60社でこれに続く。

 創業10、30、50、100周年企業の社数を業種別にみると、10周年では「サービス業」が6723社(構成比31.7%)、100周年では「製造業」が496社(同29.4%)で、それぞれ最多。また、30、50周年ではいずれも「建設業」(30周年:8936社、同30.2%、50周年:7862社、同36.6%)が最多となった。「サービス業」は、30周年(8232社、同27.8%)、50周年(3443社、同16.0%)ともに2位となっている。

 主な周年記念企業をみると、1669年の創業から350周年を迎える「岡谷鋼機」(名古屋市中区)は、初代岡谷總助宗治が金物商「笹屋」を創業したのが始まりとされ、1943年に現商号となった。現在では鉄鋼関連を中心とした各種部材の卸を主業とし、95年に名証2部に上場、97年には同1部へ昇格した。また、1919年創業の100周年を迎える企業には、コンテナ船や自動車船など貨物船舶を運行する「川崎汽船」(東京都・千代田区)がある。

 さらに、デジタル一眼カメラのほか、医療分野向けなどの精密機械を製造する「オリンパス」(東京都新宿区)、送電・配電用碍子を始め、自動車の排ガス浄化用などのセラミック製品を製造する「日本碍子」(名古屋市瑞穂区)、北海道から関東にかけてホームセンター事業を展開する「DCMホーマック」(札幌市厚別区)などが名を連ねている。

 同調査結果は↓
http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p181108.pdf