夏休みに使うお金は3年ぶりに増加の8万3814円に

 明治安田生命が20~59歳の男女を対象に7月に実施した「夏に関するアンケート調査」結果(有効回答数1120人)によると、夏休みに使う金額いついては、全体平均で「8万3814円」となり、昨年から2434円増して3年ぶりの増加となった。男女別でみると、男性は「7万6873円」で昨年から5850円減少する一方、女性は「9万755円」で昨年から1万726円の大幅増加となっている。

 夏休みの日数における「理想」と「現実」は、「理想」は「15.6日間」と、昨年(17.3日間)に比べて約2日短くなった。一方、「現実」は「8.2日間」と、昨年と同結果となり、「理想」と「現実」のギャップは依然として「7.4日間」の乖離がみられた。「現実」の夏休みの日数は「0日間」(19.6%)・「1~3日間」(15.6%)と答えた人が合計で35.2%と3割以上となった。長期間の夏休みを取れない人がまだまだ多いようだ。

 今年の夏休みの過ごし方(複数回答)については、トップは「自宅でゆっくり」(75.9%)、2位が「国内旅行」(37.1%)、3位が「帰省」(31.9%)、4位が「プール・遊園地・テーマパーク」(19.3%)となった。3位の「帰省」は昨年と比べ6.0ポイント上昇。スマートフォンやSNS等の普及により、人間関係が希薄になっていると言われる昨今においても、夏休みを利用し、家族との絆を深める人が増えていることがうかがえる。

 「自宅でゆっくり」する理由(複数回答)は、1位が「出費がかさむので」(52.5%)、2位が「暑いので外出したくない」(41.5%)と、節約志向の高まりや猛暑の影響で外出を控える人が多いようだ。「理想」の夏休みの過ごし方と「現実」を比較してみると、「理想」の過ごし方が「海外旅行」と答えた人は35.4%に対し、「現実」では11.3%と24.1ポイントの乖離となり、同じく「国内旅行」は14.2ポイントの乖離という結果になった。

 夏休みの過ごし方で「国内旅行」と答えた人の行き先(複数回答)は、2011年に同項目を調査して以来、「関東」がトップに君臨してきたが、今年は初めて「近畿」(27.6%)がトップとなり、2位が「関東」(26.9%)、3位が「九州・沖縄」(26.2%)となった。1位の「近畿」は、近年継続して入場者数を増やしている大阪府の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」などが人気の要因とみられている。

 同調査結果の詳細は↓
https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2018/pdf/20180801_01.pdf