日本政策金融公庫が発表した「外食に関する消費者調査」結果(有効回答数2000人)によると、最近1ヵ月の外食頻度について、新型コロナの感染が拡大する前と比べて「減った」との回答が7割にのぼった。性年代別でみると、いずれの年代においても、女性のほうが「減った」との回答割合が同年代の男性よりも高く、男性よりも外食を控える傾向が見られた。外食頻度が減った理由は、「感染しないか不安だから」(60.1%)が最も多い。
今後の外食頻度については、最近1ヵ月と比べて「増えると思う」との回答が約3割(28.1%)となり、「控えると思う」(17.4%)を10.7ポイント上回った。男女ともに、50代、 60代で「増えると思う」との回答割合が、同性のほかの世代と比べて高くなった。地域別にみると、都市において「増えると思う」との回答割合が31.6%で、地方(26.3%)と比べて5.3ポイント高くなった。
コロナ禍での外食・お店選びに関する意向は、「開放感のあるお店」、「近くのお店」、「通い慣れたお店」を好む傾向が見られた。地域別にみると、都市において、「開放感のあるお店を選びたい」、「プレミアム付き食事券などでお得に外食できれば、外食頻度を増やしたい」、「値段が高くても満足いくお店を選びたい」、「テラス席があれば利用したい」との回答割合が、地方と比べて5ポイント以上高くなった。
また、感染予防対策の実施状況がお店選びに「影響する」との回答が7割以上(74.3%)を占めた。男女別では、女性のほうが「影響する」との回答割合が81.4%と、男性よりも 13.9ポイント高かった。性年代別にみると、女性40~60代、男性60代で「影響する」が8割を上回った一方で、男性20代では6割弱(56.9%)にとどまり、年齢が高い世代ほど、お店選びの際に感染予防対策の実施状況を気にする傾向が見られた。
お店の感染予防対策の実施状況を事前に「確認する」との回答が49.4%と半数近くにのぼった。女性40~60代で、「確認する」との回答割合が高くなった。性年代別にみると、女性50代(56.6%)、女性60代(55.6%)で全体値(49.4%)を5ポイント以上上回った一方、男性40代(41.0%)、60代(40.4%)では、全体値を5ポイント以上下回った。感染予防対策の事前確認方法は、「実際にお店を見て」が59.1%で最も多い。
同調査結果は↓