新型コロナ拡大、「家庭重視」の価値観を持つ層増加

 楽天インサイトがこのほど発表した「新型コロナウイルス影響下における『人生価値観』の変化・生活意識に関する調査」結果(有効回答数3183人)によると、新型コロナウイルス拡大以前(2019年12月)と今回の結果を比較したところ、全体では「家庭重視」(11.6%)の価値観を持つと判別された層が1.4ポイント増加し、「欲求充足重視」(13.6%)の価値観を持つと判別された層が2.0ポイント減少した。

 性年代別でみると、女性20代・40代・50代で「家庭重視」層の割合が増加した(それぞれ+5.2ポイント、+4.0ポイント、+4.4ポイント)。また、男性60代では「刺激重視」層が5.5ポイント増加した一方で、「欲求充足重視」層が5.0ポイント減少。職業別でみると、「会社員(営業・事務・企画系)」では「家庭重視」層が4.7ポイント増加した一方で、「欲求充足重視」層が3.6ポイント減少した。

 また、「会社員(技術系)」では「やりがい重視」層が3.2ポイント増加したほか、「会社員(経営・経営管理)」では「刺激重視」層が12.4ポイント、「専門家(医師・弁護士・会計士など)」では「人間関係重視」層が7.1ポイントそれぞれ増加した。「パート・アルバイト」では「家庭重視」層が3.6ポイント、「学生」では「自尊心重視」層が4.7ポイントそれぞれ増加した。

 回答者全員に対し、新型コロナウイルス影響下における反応を中心に、現在の気持ちや意識を聞いところ、全体では、「新型コロナウイルスに対して、正確な情報を得ることが重要」(85.0%)、「マスク着用やソ-シャルディスタンスを守ることは重要」(84.2%)、「新型コロナウイルスと闘う方々(医療従事者など)への感謝を感じている」(82.5%)がトップ3となり、それぞれ8割以上の人が「あてはまる~ややあてはまる」と回答した。

 これらの3項目はどの価値観セグメントでもトップ3を占めるが、「他人の目重視」層では「マスク着用等を守ることは重要」(87.2%)が「新型コロナ対して、正確な情報を得ることが重要」(85.8%)をわずかに上回るなど、1~3位の順位に全体と差異が見られる価値観セグメントもあった。「刺激重視」層ではトップ3項目それぞれが全体と比べて10ポイント以上低く、他の価値観セグメントよりもトップ3全てが低い結果となった。

 同調査結果は↓

https://insight.rakuten.co.jp/report/20200831/?scid=wi_covid_200831_top