7月の日本人延べ宿泊者数は前年同月比約▲46%減

 観光庁はこのほど、宿泊旅行統計調査の2020年6月(第2次速報値)及び7月(第1次速報値)の調査結果を公表した。それによると、2020年6月の延べ宿泊者数(全体)は、1424万人泊で前年同月比▲68.9%、7月は2258万人泊で同▲56.4%だった。日本人延べ宿泊者数は、6月は1406万人泊で同▲61.2%、7月は2226万人泊で同▲45.7%。外国人延べ宿泊者数は、6月は18万人泊で、同▲98.1%、7月は32万人泊で同▲97.0%だった。

 6月の延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は1.3%で、外国人宿泊者数は、調査開始以降過去最低だった2009年6月の108万人泊を下回った。6月の延べ宿泊者数を都道府県別にみると、「東京都」が約141.3万人泊(前年同月比▲77.0%)で最も多く、次いで、「大阪府」約79.9万人泊(同▲79.2%)、「北海道」約78.7万人泊(同▲74.5%)、「神奈川県」約75.8万人泊(同▲57.4%)、「福島県」約59.0万人泊(同▲40.2%)と続いた。

 また、2020年6月の客室稼働率は全体で22.8%、7月は全体で30.4%だった。6月の客室稼働率をタイプ別にみると、「旅館」が12.9%(前年同月差▲23.8ポイント)、「リゾートホテル」11.7%(同▲43.7ポイント)、「ビジネスホテル」33.0%(同▲41.3ポイント)、「シティホテル」17.6%(同▲62.3ポイント)、「簡易宿泊所」8.9%(同▲20.3%)となっており、特に「リゾートホテル」や「ビジネスホテル」の落込みが大きかった。

 6月の外国人延べ宿泊者数を都道府県別にみると、「東京都」が3万6950人(前年同月比▲98.5%)で最も多く、次いで、「大阪府」3万480人(同▲98.1%)、「千葉県」2万3890人(同▲94.9%)、「神奈川県」1万4020人(同▲94.2%)、「沖縄県」1万3480人(▲98.1%)、「京都府」7790人(同▲99.2%)、「静岡県」4440人(同▲98.0%)、「愛知県」4100人(同▲98.8%)などとなっている。

 なお、6月の国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、第1位が「アメリカ」の3万1170人(シェア21.3%)、第2位が「フィリピン」1万7700人(同12.1%)、第3位が「中国」1万5000人(同10.2%)、第4位が「ベトナム」6230人(同4.2%)、第5位が「韓国」4320人(同2.9%)で、上位5ヵ国・地域で全体の50.8%を占める。前年同月比はフィリピンが約8割減少し、その他の国籍(出身地)においては9割以上減少した。

 この件の詳細は↓

https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001360470.pdf