日常の決済手段の最多は「クレジットカード」が4割

 楽天インサイトが発表した「キャッシュレスに関する調査」結果(有効回答数1000人)によると、オンラインショッピングを除いた、日常の買い物や飲食などで利用する決済手段(複数選択)は、「現金」が88.3%と最も多く、次いで、「クレジットカード」(86.5%)、nanacoやWAON、楽天Edyなどの「カード型電子マネー」(57.6%)、PayPayやLINE Pay、楽天ペイ(アプリ決済)などの「QRコード決済」(53.5%)が続いた。

 そのうち、最も利用する決済手段は、「クレジットカード」が41.8%と最も多く、「現金」(29.1%)と10ポイント以上の差がついた。最も利用する決済手段として「現金」を選択した理由(複数回答)は、「現金を使い慣れているから」が最も多く66.7%となった。次いで、「現金だとお金の管理がしやすいから」(46.4%)、「現金以外の決済手段だとお金を使いすぎてしまうから」(35.1%)が続いた。

 一方、最も利用する決済手段として「現金」以外を選択した理由(複数回答)は、「ポイントが貯まり、使えるから」(79.0%)が約8割で最も多く、次いで、「スムーズに支払いできるから」(59.2%)、「『ポイント還元制度』の対象になるから」(49.7%)が続いた。その手段の1回当たりの平均的な支払金額は、「カード型電子マネー」、「スマホ非接触決済」では1000円未満が約7割(各69.6%、69.9%)を占めた。

 現在、キャッシュレス決済手段を利用しているお店・場所・サービス(複数回答)は、「インターネット通販」が78.7%と最も多く、次いで、「飲食店」(61.8%)、「家電量販店」(56.8%)、「宿泊」(51.9%)が続いた。性年代別でみると、女性20代で「飲食店」(75.3%)、男性60代で「家電量販店」(73.2%)、「宿泊」(62.9%)、「百貨店・デパート」(60.8%)、女性60代で「百貨店・デパート」(60.2%)が、それぞれ全体と比べ10ポイント以上高かった。

 「ポイント還元制度」は6月30日に終了したが、同制度の終了後のキャッシュレス決済の利用意向は、「(やや利用したい)+利用したい」は74.7%となる一方で、「(あまり利用したくない)+利用したくない」は5.4%にとどまった。「(やや利用したい)+利用したい」を性年代別でみると、男性30代(80.6%)が他の性年代と比べて最も多く、女性30代・50代(それぞれ67.8%、69.2%)で低い結果となった。

 同調査結果は↓

https://insight.rakuten.co.jp/report/20200702/?scid=wi_cashless_200702_top