帝国データバンクがこのほど発表した「国内主要109行の預金・貸出金等実態調査」結果によると、2020年３月末の国内主要109行の預金は、797兆1853億6700万円となり、2019年３月末（771兆7710億6500万円）と比べて、25兆4143億200万円増加（前年比3.3％増）した。大手銀行（同4.3％増）、地方銀行（同2.0％増）、第二地方銀行（同1.6％増）の３業態全てで増加した。
業態別に増減の内訳をみると、大手銀行（増加７行、減少ゼロ行）、地方銀行（増加57行、減少７行）、第二地方銀行（増加24行、減少14行）となり、109行中88行（構成比80.7％）で増加した。また、109行が2020年３月期（１年間）に預金者へ支払った預金利息は、１兆4010億4200万円となり、2019年３月期（１兆4073億3800万円）と比べ、62億9600万円減少（前年同期比0.4％減）した。
2020年３月末の国内主要109行の貸出金は、555兆115億9500万円となり、2019年３月末と比べ、17兆8551億3600万円増加（前年比3.3％増）。大手銀行（同3.5％増）、地方銀行（同3.2％増）、第二地方銀行（同2.5％増）の３業態全てで増加した。業態別の増減の内訳は、大手銀行（増加７行、減少ゼロ行）、地方銀行（増加59行、減少５行）、第二地方銀行（増加27行、減少11行）となり、109行中93行（構成比85.3％）で増加した。
また、融資先から受け取った貸出金利息については、６兆9898億9200万円となり、2019年３月期と比べ、2641億8700万円減少（前年同期比3.6％減）。大手銀行（同4.9％減）、地方銀行（同1.5％減）、第二地方銀行（同2.8％減）の全てで減少した。業態別の増減の内訳は、大手銀行（増加１行、減少６行）、地方銀行（増加16行、減少48行）、第二地方銀行（増加９行、減少29行）となり、109行中83行（構成比76.1％）で減少となった。
国内主要109行の収支＜貸出金利息（収入）－預金利息（支出）＝本業利ざや＞は、５兆5888億5000万円となり、2019年３月期と比べ4.4％減少。大手銀行（同7.3％減）、地方銀行（同1.0％減）、第二地方銀行（同2.3％減）の３業態全てで減少。業態別の増減の内訳は、大手銀行（増加１行、減少６行）、地方銀行（増加18行、減少46行）、第二地方銀行（増加14行、減少24行）となり、109行中76行（構成比69.7％）で減少した。
同調査結果は↓