オンライン面接のメリットは「遠隔地でも面接可能」

 エン・ジャパンが、運営する転職サイト「ミドルの転職」上で、サイト利用の転職コンサルタントを対象に実施した「中途採用におけるオンライン選考実態調査」結果(有効回答数211人)によると、オンライン面接のメリット(複数回答)は、90%が「面接地から遠隔にいる人とも面接が可能」を挙げ、以下、「移動時間が不要になるため、面接日程の調整が容易」(84%)「求職者と早期に会うことができ採用スピードが上がる」(67%)が続いた。

 最終面接まで全てオンライン面接を実施している企業の割合は、15%が「8割以上」、17%が「7割~5割」と回答。「半数以上の企業が最終面接までオンライン面接を実施」との回答は32%となった。また、「最終面接以外をオンラインで実施」している企業は60%(8割以上:27%、7~5割:32%)、「一次面接のみオンラインで実施」している企業は65%(同:30%、35%)の転職コンサルタントが「半数以上実施している」と回答した。

 採用企業がオンライン選考を導入しない理由(複数回答)は、上位に挙げられたのは「直接会ってみたら印象が違ったという事例があった」(61%)、「非言語情報がオンラインでは判断し辛い」(59%)。その他と回答した転職コンサルタントからは「セキュリティに関する社内方針から」、「求職者側にネット環境が整っていない場合があるため」、「役員クラスは対面を希望する人が多く、その風習がある」といった声が寄せられた。

 採用担当者側がオンライン選考において気をつけるべきこと(複数回答)は、「ネットワークトラブル時の対応について求職者に事前に指示を出す」(58%)、「面接案内文に利用するツールの準備について明記をする」(52%)が上位に挙げられた。「利用ツールの案内が遅く、面接時間に求職者側で準備が間に合わなかった」といったコメントが寄せられ、面接をスムーズに実施できるよう、情報を事前に周知しておくことが大事と言える。

 また、求職側からは「面接前に通信環境をチェックする」(82%)、「音声に配慮しオープンスペースではなく静かな個室を選ぶ」(61%)が上位に挙げられた。「通信環境が悪いと画像が固まったり音声がかぶるので、面接がスムーズに進まないことがある」、「営業所内でWEB面接を受けられた人がおり、音声に雑音が混ざり上手く聞き取れない等の問題が発生した」といった声が寄せられた。

 同調査結果は↓

https://corp.en-japan.com/newsrelease/2020/23172.html