仕事にやりがいを感じている中間管理職は7割超!

 マンパワーグループでは入社2年目の部下がいる30歳~59歳の中間管理職400名を対象に、現在感じている仕事のやりがいや働く環境についての調査を実施した。現在の仕事へのやりがいは、「非常にやりがいを感じている」(12.3%)、「やややりがいを感じている」(58.8%)を合わせると7割以上の中間管理職が仕事にやりがいを感じていると回答した。それでは、中間管理職はどんなことにやりがいを感じているのだろうか。

 具体的な仕事のやりがい(複数回答)については、全体の5割近くが「成果を認められること」(45.4%)を選択した。次いで、「責任ある仕事を任されること」(38.4%)、「仕事をやり遂げること」(38.0%)、「仕事で社会に貢献する実感を持てること」(30.3%)が続いた。中間管理職は成果を認められたい欲求が強く、責任ある仕事を任され、達成していくことにもやりがいを感じるようだ。

現在の勤務先で取り入れられている勤務制度は、「時短勤務」(42.8%)、「フレックス制度」(40.3%)を取り入れている企業が4割を超えている。場所を選ばずに働ける「モバイルワーク」(22.8%)、「在宅勤務」(18.8%)についても、2割前後の企業が導入。また、中間管理職が今後、取り入れてほしいと思う勤務制度のトップ3は、「在宅勤務」(32.0%)、「フレックス制度」(31.5%)、「モバイルワーク」(30.8%)だった。

 中間管理職が、最もコミュニケーションを取りやすいと感じている社内ツール(3つまで回答)は、「メール」(74.8%)だった。「対面」(63.0%)、「電話」(55.0%)に関しても半数を超え、会話によるコミュニケーションも重視している。また、チャットなどを利用する「社内SNS」(23.8%)、社内掲示板などを利用する「イントラネット」(18.5%)は少数派だが、ITツールを活用し、情報共有に役立てている人もいるようだ。

 今回の調査では、部下のマネジメントより、自身が活躍できる環境を好む傾向があることがうかがえる結果となった。会社の文化や業務内容を理解し、部下の指導・育成を担う中間管理職の存在は、若手世代の離職率にも大きな影響を与える存在といえる。彼らがやりがいを感じながら働き続けていける環境を整えれば、業務面だけでなく、人材流出防止の面においても、大きく貢献してくれる可能性も高いといえそうだ。

 同調査結果は↓

https://www.manpowergroup.jp/client/jinji/surveydata/191025.html