朝日大学マーケティング研究所が、首都圏在住の20歳~69歳の男女を対象に9月後半に実施した「コンビニイートインコーナーの利用実態調査」結果(有効回答数439人)によると、コンビニイートインコーナーの利用は、26.4%が「よく利用」(5.7%)又は「たまに利用」(20.7%)と回答した。男女とも50代の定期利用者の割合が10%台と低め。「よく利用」の割合は、男20代(12.5%)、男40代(9.3%)、女30代(8.9%)で高い。
利用場所では、「職場や学校などの出先近辺のコンビニが多い」(51.7%)が「自宅近辺のコンビニが多い」(29.3%)を22.4ポイント上回る。人数では、「ひとりでの利用が多い」(76.7%)が7割以上と多数派。パターンでは、「コンビニを利用したついでにイートインコーナーに立ち寄ることが多い」(52.6%)と「イートインコーナーの利用を目的にコンビニに出向くことが多い」(45.0%)が拮抗。イートインコーナー目当ての来店も少なくない。
コンビニイートインコーナーの今後の利用意向については、「ぜひ利用したい」(10.7%)又は「機会があれば利用したい」(46.9%)との回答割合が全体の57.6%。一方、「絶対に利用しない」(11.6%)、「あまり利用したくない」(30.8%)の合計(42.4%)も少なくない。現在の利用経験別で今後の利用意向をみると、「数回利用しただけ」の層では64.7%だが、「利用したことがない」層では26.6%にとどまる。
今後のコンビニイートインコーナーの利用に消極的な理由(複数回答)は、「落ち着かない、騒がしい」(35.5%)が1番の理由。男性(31.3%)より女性(40.0%)の割合が8.7ポイント高い。2番目には「スペースが狭い、隣席との距離が近い」(24.7%)が挙げられる。上位には男性より女性の割合が高い理由が多い。差が最も大きいのは女性(24.4%)のほうが10.9ポイント高い「コンビニよりファーストフードやカフェを利用したいから」。
今後のイートインコーナーに望むこと(複数回答)は、「スペースの清潔感」(58.5%)がトップで、男性(54.1%)より女性(62.6%)の割合が高い。次いで「一人用の座席の充実」(38.3%)。男性より女性の割合が高い要件が多く、男⼥差が10%以上の要件は、「トイレ完備、トイレの清潔感」(ポイント差+17.6%)、「ひとり用の座席の充実」(同+12.3%)、「外から見えないようにして欲しい」(同+12.2%)などだった。
同調査結果は↓
http://marketing.asahi-u.ac.jp/wordpress/wp-content/uploads/1910.pdf